ではEP121の各部を詳しく見ていく。

大きくて実用的な12.1型ワイド画面

まずディスプレイは、12.1型ワイドのタッチスクリーンを採用。12.1型というのはスレート端末としては大きい方になるが、解像度は1,280×800ドット(WXGA)に抑えられているので、表示は大きくて非常に見やすい。画面はLEDバックライト採用で発色も鮮やか。FFS(Fringe Field Switching)液晶なので斜め方向から見ても色が変化しにくく、視野角は178°と広い。

写真ではちょっと分かりにくいが、ディスプレイの表示は鮮やかで綺麗だ

本体の厚さは16mm。スペックを考えるとかなり頑張った方だろう

画面の解像度はWXGAなので情報量としては十分

文字入力の際にはソフトウェアキーボードが利用可能

もちろんマルチタッチに対応しており、拡大・縮小・回転などの操作が可能(ソフト側の対応が必要)。またワコムの「Wacom Feel IT Technologies」を採用、指によるタッチのほか、専用のデジタイザーペンによる操作にも対応する。指だとどうしても正確な操作が難しく、違う場所をタッチしてしまうこともあるが、デジタイザーペンならより高速で高精度な操作が可能になる。用途に応じて使い分けると便利だ。

デジタイザーペンは右側上部に収納されている

ノートPCのようなスタイルにも

文字入力が必要なときには、ソフトウェアキーボードや手書き入力が利用できるが、ある程度まとまった文章を書く場合には、やはり物理的なキーボードを使った方が早い。スレート端末はBluetoothを内蔵している製品が多く、Bluetoothキーボードが利用可能だが、EP121には最初から付属しており、別途購入する必要はない。

動画
ソフトウェアキーボードで文字入力が可能。ただキーボードのように早く入力するのには向いていない
(WMV形式 25秒 3.14MB)
動画
手書き入力も使える。指タッチでも可能だが、デジタイザーペンを使った方が正確に入力できるようだ
(WMV形式 16秒 2.05MB)

EP121に付属している専用ケースを使えば、本体を立たせることが可能なので、まるでノートPCのようなスタイルに変身。別途マウスも用意すれば、効率良く作業することができるだろう。自宅の机ではノートPCのように使って、リビングや外出先ではスレートPCとして使う。そんな使い分けも本機1台だけで可能だ。

EP121にはしっかりした専用ケースが付属。ただし少し重い

専用ケースと付属キーボードを使えばノートPCスタイルに

後ろの足を立たせて、スレートのスタンドとしても利用可能

別向きにもう1つ足があるので、縦画面のときでもご覧の通り

インタフェースはノートPCと同様

キーボードがないスレート端末ということで、本機にはいくつか特殊なボタンも装備されているが、スペックとしてはほとんどノートPCと変わらない。インタフェースとしては、USBポート(USB2.0×2)、ミニHDMI端子、カードリーダーなどが本体側面に用意されている。WEBカメラも装備しているので、動画チャットもすぐに行える。

左側面。カードリーダー、USB×2ポート、ミニHDMI、音量ボタンなどが並ぶ

インタフェースは左側面に集中しており、右側面には何もない

下側にも何もない

上側には、電源、ソフトウェアキーボード、回転ロックの各種ボタン

右側のホームボタンを押すと、Windows 7のフリップ3Dが起動する

中央上部には200万画素のWEBカメラが埋め込まれている

背面。何かカバーを開けて追加するようにはなっていない

付属のACアダプタ。USBポートも用意されており、充電に使える

ノートPCのように使えると言っても、EP121に有線のLANポートは装備されていないので、自宅のネットワークを利用するには無線LAN環境が必須だ。また本機には3Gモデルはないため、外出時のインターネットアクセスには、USB接続のデータ通信端末やモバイルWi-Fiルーターなどの機器が別途必要となる。