「Eee PC」でネットブック市場を切り開いたASUSTeK Computer。自作PCユーザーであればマザーボードの大手ベンダーとしてお馴染みだが、ノートPCのメーカーとして知ったという人も最近では少なくないだろう。そんな同社が放つ渾身のスレート(タブレット)PCが、今回ご紹介する「Eee Slate EP121」である。これを試用する機会を得ることができたので、早速レビューしてみたい。

付属のケースとBluetoothキーボードを使えばノートPCのようにもなる

スレートながらCore i5を採用

EP121の最大の特徴は、その処理性能の高さだ。これまでに発売されたWindowsスレートはCPUにAtomを搭載するものが多く、性能に関して言えばネットブックと同等であったが、EP121は超低電圧版のCore i5-470UM(デュアルコア/1.33GHz/18W)を搭載しており、1クラス上の性能が期待できる。パフォーマンスの上ではメモリ容量も重要だが、これは4GBを搭載しており十分だ。

■EP121の主な仕様
OS Windows 7 Home Premium 64bit
ディスプレイ 12.1型ワイド TFTカラータッチスクリーン FFS液晶(LEDバックライト)
画面解像度 1280×800ドット(WXGA)
CPU Intel Core i5-470UM(1.33GHz/ターボ時最大1.86GHz)
チップセット Intel HM55 Express
ビデオ機能 Intel HD Graphics(CPU内蔵)
メモリ DDR3-1066 4GB(SO-DIMM×1スロット)
ストレージ SSD 約64GB
無線機能 IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 3.0+HS
バッテリ 駆動時間:約3.5時間、充電時間:約3時間
本体サイズ 312×207×16mm(W/H/D)
重量 約1.1kg

Windowsのエクスペリエンス・インデックスの数値は以下の通りだった。手元に比較用のWindowsスレートがなかったので、Atom Z540(1.86GHz)を搭載した私物のVAIO Xで代用して性能を比較したい。

EP121のエクスペリエンス・インデックス

VAIO Xのエクスペリエンス・インデックス