iPad 2では、Wi-Fi版とWi-Fi+3G版のどちらにもブラックとホワイトの2色が用意され、ストレージ容量の違いを含めると、計12の選択肢がある。発売時点では選べるのがWi-Fi版のみだったiPad発売時と違って、これは悩む……(米国ではWi-Fi版iPadの発売が2010年4月3日、Wi-Fi+3G版iPadの発売が2010年4月30日だった)。

米国でiPad 2の販売が開始された際には、Apple Storeで購入できる台数が1人2台に制限された。それでも種類が多くなった影響からか、大きなApple Storeでも発売開始から数分で売り切れるモデルが出てきた。傾向としてはブラックよりもホワイトを求める人が多く、16GBモデルが人気。Apple Storeパロアルト店では、まずホワイト16GBのWi-Fiモデルがなくなり、続いてブラック16GB Wi-Fiモデル、同じタイミングでホワイト32GBのWi-Fi+3G(GSM)モデルがなくなった。

米国での発売の際には、いざ購入という段階になって売り切れで戸惑わないように、発売前にApple Storeのスタッフが行列に並ぶ人に希望モデルを聞いて、購入できる可能性を伝えていた。しかし、それを聞いてさらに購入モデルを変更した人がいたのか、筆者の順番ではホワイト16GBが購入できるはずだったのに、数人前で売り切れ……

ここ数年のクラウドサービスの充実ぶりから、16GBで十分と考える人が増えているのだろう。しかし、アプリを配布するための.ipaパッケージのサイズで、「Infinity Blade」は574MB、「Real Racing 2 HD」は386MB、「iMovie」は73MBである。加えて、アプリ自体は小さくても、使用する上で大量のデータをダウンロードしたりキャッシュするアプリも少なくない。iPad 2の性能を活かしたアプリを存分に楽しみたいなら、ストレージサイズのゆとりを考えておいた方が良さそうだ。

また、前編でも紹介したように、iPad 2は10インチサイズながら持ち歩くタブレットの候補になり得る。初代iPadの時に持ちにくさからWi-Fi+3Gモデルをあきらめた人は、iPad 2を手にとってもう一度確認してみることをお勧めする。