線画が完成したらレイヤーごとにわけて着色
イラストの線画が完成したら、着色の行程に移った。「マジックワンドツール」を使って範囲選択を行ない、人物やクルマなどのパーツごとに新規レイヤーを作成して色を塗ってゆく。一度着色したレイヤーは透明部分にロックをかけておくと、次に塗るときにはみ出さずに済む。ひととおり塗ったらイラスト全体の色を確認するのだが、色のバランスが気に入らなかった場合は塗り直すのではなく、「色相」をずらして目的の色に近づけていく。
着色時に加藤氏がオススメしたのは「ぼかしツール」。加藤氏は「他のいろいろなグラフィックツールを試したが、『IllustStudio』のぼかしツールがもっとも優れていた」と絶賛していた。
すべての色を塗り終えたら、「フィルタ-」を使って光や影の効果を出して仕上げる。今回のイラストでは、窓から差し込む日の光を表現するために部分的に明度を上げていた。光がなくても十分美しいイラストだったが、光を入れたことで立体感が増した