充実のインタフェース類や使いやすいキーボード、持ち歩きたくなるスタイリッシュなデザインも本機の大きな魅力となっている。D-Sub15ピンのアナログ出力にHDMI出力、SDカードスロット、ギガビットイーサネット、3基のUSB 2.0を搭載とモバイルノートとしては十分なコネクタ類だろう。唯一残念なのはUSB 3.0が1基もないところ。ワイヤレスについては、IEEE802.11b/g/nにBluetoothもサポートと必要十分。オプションでWiMAXもあれば完璧だったが、これは次のモデルでの導入を期待したい。
キーボードはアイソレーションタイプで、キーピッチは縦横とも約18.6mmとA4ノートとほぼ同等のサイズを実現。それぞれのキーが正方形なので打ちやすく、多少強めにタイプしても、剛性が高いためたわむことがなかった。長時間の入力も安心してこなせそうだ。ちょっと使いづらいのは、標準でファンクションキーが輝度や音量の調整、無線LANのオン/オフといったアクションボタンとして動作すること。通常のファンクションキーとして動作させるには、「fn」キーとの同時押しが必要となるのが不便だ。これは、BIOSの設定で「fn」キーとの同時押しでアクションボタンとして動作するように入れ替えが可能となっているが、できればOS上で簡単に変更できる方法を用意してほしかった。
タッチパッドはモバイルノートだけに小さめだが、2本の指で画像の拡大や縮小、回転などの動作が可能なマルチタッチジェスチャーに対応しているのが便利。3本指でクリックパッドを長押しすると任意のアプリケーションも起動できる。また、文字の入力時にタッチパッドが誤動作しないように、左上を押すとすぐに動作オフへと切り替えられるのもありがたい。
また、黒を基調とした繊細な幾何学パターン(ZEN-design)を採用するトップカバーと、「HP Imprint」テクノロジーによる光沢感のあるパームレストによって、スタイリッシュなデザインに仕上がっており、所有欲を満足させてくれるのも魅力的。持ち歩くことが多いものだけに、とても重要な要素だ。それにプラスして、低消費電力のCPUと駆動音のないSSDの採用によって動作音が非常に静かなのもポイント。会議室や図書館など静かな場所でも気兼ねなく使える。