CX700Vの光学ズームは10倍だが、撮像素子の使用エリアを縮めることで画質劣化のないデジタルズームを実現する「エクステンデッドズーム」を搭載する。光学ズームとエクステンデッドズームを合わせて、最大14倍ズームとして使えるようになる。実際のズーム操作では、普通にズームレバーを操作するだけだ。光学ズームとエクステンデッドズームの切り替わりを感じることはなく、非常にスムーズにズームが全域動く。速いズームでも遅いズームでも、特に切り替わる感覚はない。ただ、ズームレバーの操作はシビアになっていて、雑に扱うと思ったようにズームしないので注意したい。
CX700Vのズーム域でもっとも特徴的なのが、広角側が35mm換算で26.3mmというワイド化だろう。これは従来機で採用されていた4:3型イメージセンサーから新開発の16:9型イメージセンサーに変更されたからだ。すでにアスペクト比16:9がデフォルトとなった現在、それに合わせたイメージセンサーを採用したのは正しい選択だろう。別売アクセサリーとしてワイドコンバージョンレンズも用意されているが、ワイド端26.3mmであれば普段使いで特に困ることも少ないはずだ。
手ブレ補正アクティブモードは以前のハンディカムシリーズから搭載されていた機能で、従来の補正範囲から上下補正角をワイド端時10倍、テレ端時2倍に広げた光学式手ブレ補正と、回転ブレを抑える電子式手ブレ補正を併せたもの。手ブレ補正自体は従来同様だが、CX700Vでは画角の広角化によりワイド時の手ブレ補正がより効果的になった印象を受けた。このアクティブモードを使うと若干画角が狭くなるが、それ以上の恩恵を受けられる。手ブレ補正は「アクティブ」以外に「スタンダード」「切」が選択できるが、基本的にアクティブモードで使うことをオススメしたい。