「MobileGear」シリーズのコンセプトを継承し、大幅にブラッシュアップされている本製品ではあるが、本製品はあくまでも「MobileGear」の後継機ではなく『LifeTouch NOTE』という新しい製品。クラウド時代に対応し、オンラインサービスを活用することを前提としているスタイルこそが、本製品の真骨頂だ。

プリインストールされているアプリには、前述の「ついっぷる for Android」のほか、画像やテキストデータをダイレクトにオンラインストレージに保存できる「Evernote」や新着メール&ブログの更新状況を知らせるウィジェット「お気に入りチェッカー」など、クラウドの利便性をを存分に引き出せる。もちろん、Android端末らしく、GmailやGoogleカレンダー、GoogleマップやGoogle 音声検索など、Googleが提供している一連のサービスをシームレスに利用可能。

プリインストールアプリには「Evernote」も含まれている。写真や音声データなど、クラウド経由でPCと同期できるのが便利

端末にアカウントを登録すれば、GmailやPicasaといったGoogleのサービスとデータを同期可能。いつでも、どこでも、必要な情報にアクセスできる

また、Androidマーケットにアクセスしてアプリをダウンロードできるほか、ポータルサイト『BIGLOBE』で良作Androidアプリを日本語で紹介するダウンロードサービス「andronavi」を展開。人気のようだが英語でしか説明がなくてどういうものかわからず、導入を見送っていたアプリも、しっかりと内容を理解できるので安心してインストールできる。Androidマーケットにあるすべてのアプリをフォローしているわけではないが、英語に疎い筆者のようなユーザーにはありがたいサービスだ。

BIGLOBEで独自に展開するアプリダウンロードサービス『andronavi』。「おすすめ」や「新着」のほか「アクセスランキング」などのジャンルを用意している。海外アプリなども、日本語の紹介されているのが魅力

スマートフォンやタブレット端末とは異なり、ハードウェアキーボードを備え、ノートPCライクに利用できる本製品は、操作で戸惑う面も少ない。Android OSに不慣れなユーザーの入門機としても、うってつけのモデルだ。

製品名 LifeTouch NOTE NA75W/1AB
CPU NVIDIA Tegra 250(1GHz)
データストレージ 16GB(内蔵8GB+SDHCメモリーカード8GB)
ディスプレイ 7型ワイド(800×480ドット、タッチパネル搭載)
ネットワーク IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR
インタフェース PC接続用USB 2.0×1(周辺機器利用不可)、マイク入力/ライン出力×1、SDメモリーカードスロット×1、200万画素Webカメラ(SDHC対応)
サイズ/重量 約W234×D138×H25mm/約699g
OS Android 2.2
店頭予想価格 45,000円前後