MWCで発表された際には、背面に2つのカメラを搭載し、3D動画などが撮影できる点がアピールされていたが、今回の山田社長の説明では特に触れられなかった。機能としてはそのまま搭載されており、3Dカメラアプリを使って、サイドバイサイド、赤青のアナグリフ方式での3D撮影も可能。液晶は3Dに非対応だが、HDMI経由で対応テレビに出力して3D映像を楽しむことが可能だ。
今回のOptimus Padには通話機能は搭載されておらず、山田社長は「タブという概念」という認識を示しつつ、現状では「大きな意味でスマートフォンのカテゴリ」として位置づけるという。ドコモでは現在、STYLE、PRIME、SMART、PROという4カテゴリをメインに展開しているが、スマートフォンが増えている現状を踏まえ、今年中にはカテゴリを見直す考えを示している。
今年は20~25機種以上がスマートフォン、iPadはあきらめていない
山田社長はスマートフォンブームが拡大していることから、今後もスマートフォンの販売を増やす考えで、これまで通り今年販売する端末の半数をスマートフォンとする意向だ。「(今年)冬モデルはやるかやらないか迷っている端末もあるが、例年は40~50機種を販売しており、今年も同じぐらいの端末を販売すると。そうすると半分以上がスマートフォンになる」との認識だ。
今回、山田社長は「女性向け」という点を繰り返しアピール。1月の販売実績では、女性のスマートフォン購入比率が35~40%にまで拡大。さらにスマートフォン購入者の15%が50代以上だということで、女性やシニアに対しても積極的に販売を行っていきたい考えだ。また、10代に対する調査でも、「高校生もスマートフォンを持ちたいという人が徐々に増えている」(同)ことが明らかになり、新入学シーズンで3~4割がスマートフォンになるとみており、さらに販売を拡大していきたい考えだ。
3月2日(現地時間)の登場が噂されているiPadの次期モデルについて問われた山田社長は、「中身がよく分かっていないが、常に(販売を)あきらめたわけではない」と、従来の回答を繰り返しつつ、「開発のメインはAndroidでいきたい」と話す。GALAXY Tabではより小型軽量で持ち運びやすさというセールスポイントを打ち出し、Androidはおサイフケータイやワンセグなど、「自由にOSを触れる」ことから、よりさまざまなサービスを打ち出しやすいからというのが理由だとしている。