――三姉妹そろって初めて共演されたわけですが、緊張しましたか?
大政「二人とは他の仕事でも一緒のことが多かったのですが、いつも通りでしたね。あずさはいつもしっかりしていて元気いっぱいで可愛らしいですし、杏理ちゃんはちょっと天然なところが可愛くて、二人とも本当に明るくていい娘なので、安心して共演することが出来ました」
あずさ「絢ちゃんは相変わらずお姉ちゃんですが、今回の映画ではお姉ちゃん度が増してました。どの現場でも気くばりがキチンと出来てとても尊敬しますし、役同様、プライベートでもお姉ちゃん的存在です。杏理ちゃんはホントに妹的存在で可愛いんですよ」
杏理「二人との共演は本当に学ぶことが多かったです。お芝居はもちろん、ちょっとした目の動きや、決めゼリフを言った後の立ち方など、二人をジッと見ながら盗ませてもらいました(笑)」
大政「私は2年ぶりに銭形海を演じさせていただきましたけど、二人がいてとても心強かったです」
あずさ「私も二人がいることで心強く演じることが出来ました。『ケータイ刑事』シリーズおなじみの決め口上を三人連続で言うのが新鮮なので、みなさんにもそこをぜひ見てほしいですね」
杏理「私は結役が決まった時に家族よりも先に連絡したのが絢ちゃんなんですよ。あずさちゃんからもドラマの撮影が始まる前日にメールで応援メッセージをもらったりして、嬉しかったです」
――国広さんと松崎さんといえば、往年の名ドラマ『噂の刑事トミーとマツ』(1979年~1982年)の"トミマツ"コンビですが、共演されていかがでしたか。
大政「『ケータイ刑事 銭形海』をやるまでは知らなかったんですが、松崎さんからは国広さんが耳を動かしたり暴れ回ったりするとか、そういう話を聞きました(笑)。映画の中でも二人の息の合い方は見事で、私たち三人も見習わなきゃなって思いました」
あずさ「もうアドリブが満載で、撮影の合間に監督にいくつもいくつもアイデアを提案されてたのが印象的でしたね。撮影しながら面白さが増していった気がします」
――二人のアドリブに思わず笑いすぎてNGになってしまったことはありませんでしたか?
大政「そこはもう…慣れました(笑)」
あずさ「銭形姉妹としては受け流さないといけないので、きっちりスルーさせていただきました(笑)」
杏理「私は今回の映画では国広さんと一緒にいるシーンが多かったですけど、カメラが回る直前までお芝居を見ていただいてアドバイスをいただいたりしました。共演の記念にキーホルダーもいただいたんですよ。女性スタッフ全員に配られてましたけど(笑)」
――三人の中で印象に残っているシーンはどの場面ですか?
大政「ドラマシリーズとは違って三人で謎解きを分担しているのが新鮮でしたね。見る側に回って二人の長ゼリフを見ながら『あ、みんなこうやっているんだなぁ』としみじみしました」
あずさ「モーニング娘。さんと一緒にさらわれてしまい、ロープで縛られて捕まっているシーンが印象的でした。けっこうキツくてリアルに苦しかったです(笑)」
杏理「私は命ちゃんを救出に行くシーンで、感情を出して泣く芝居が難しかったですね」
あずさ「モーニング娘。さんたちは小学校の時からファンだったので、間近で見れて感激しました。まさか共演出来るとは思ってなかったですし、気さくに話しかけてくれて嬉しかったです。すごく貴重な体験でしたね。みなさんが踊るシーンがあるんですが、思わず役を忘れて見入っちゃいました(笑)」……続きを読む