米Googleは1月26日(現地時間)、「Android 3.0 "Honeycomb"」のPlatform PreviewとSDKを公開した。概要については既報の通りだが、ここでは入手可能なSDKとプレビューの内容から、Honeycombについてもう少し詳しい情報をまとめていこう。
拡大したスクリーンサイズと新UI
Androidは2.2の"Froyo"と2.3の"Gingerbread"で高精細スクリーンと大画面スクリーンへと段階的に対応しており、昨今タブレットマシンで一般的なXGA(1024×768)以上のクラスの解像度をすでにサポートしている。こうした背景を受け、タブレット市場をターゲットにしたHoneycombではバーチャルマシン(AVD)における画面解像度がデフォルトで1280×800ピクセルのWXGAとなっており、2.x時点でのAVDの最大サイズであるWVGA(800×480ピクセル)を上回っている。WVGAはNexus OneやSamsung Sで採用されている解像度であり、これがハイエンド寄りAndroidスマートフォンの事実上のスタンダードだ。これにならえば、Honeycombタブレットの標準的な解像度はWXGAとなり、今後しばらくは多くの端末やアプリがこの解像度をターゲットに開発されることになるだろう。
前述のように大画面対応はAndroid 2.xの世代で完了しており、Honeycombの役割はどちらかといえばユーザーインタフェースの改良の部分にある。まずはGoogleがサンプルで提供している画像やエミュレータ用の標準スキンでの表示を参考にすれば、これまで時刻やアンテナ状況、バッテリ、Notificationなどが表示されていたステータスバーが画面下部へと移動し、新たにソフトウェアボタンが追加されている。
画面はHoneycombの標準的なホームスクリーンだが、従来までと大きく異なることがわかるだろう。またホーム画面のサイズが拡大したことで、本当の意味でデスクトップ的な使い方が可能となり、ウィジェットの配置も行いやすくなった。このホームスクリーン画像を参考に各部の役割を簡単に紹介していく。