セットアップを終え、プログラムメニューからMicrosoft Money Plus Sunset Deluxe日本語版を起動すると、ウィザードによる設定をうながされる。最初はデータファイルに関する設定だ。手順は冗長なのでいくつか省いていくが、データファイルの設定や同ファイルに対する認証方法の選択する。なおWindows Live IDを用いた方が堅牢性も高まるように見えるが、筆者の経験から言えばパスワードで十分だ(図03~04)。

図03 アプリケーションを起動すると、ウィザードによるデータファイルと銀行口座の設定をうながされる

図04 データファイル参照時に必要となる認証方法を選択する。Windows Live IDか通常のパスワード設定を選択しよう

続いて金融機関との連動設定を行う。資産の種類を選択する画面では、金融口座などの登録をうながされるが、後から簡単に追加できると同時にオンラインバンキングと連動することを踏まえると、残高変更はトラブルの原因となりかねないので、そのままにしておこう。また、<MSNマネー残高照会サービス~>というチェック項目が用意されているが、同サービスは2011年1月一杯で終了してしまうため、有効にする必要はない(図05~08)。

図05 設定を終えたら金融機関やクレジットカード、投資会社の口座を登録する

図06 ウィザードを先に進めると種類の選択をうながされるので、まずは銀行口座だけ作っておこう

図07 ここでは初期状態のまま口座を作成し、先に進む

図08 これでウィザードによる設定は完了だ

ウィザードを終えれば、Microsoft Money Plus Sunset Deluxe日本語版が起動する。従来版のユーザーであれば見慣れた懐かしい画面に映るだろう。なお、バージョン情報を確認すると、製品名は「Microsoft Money Plus Editon」と表示され、バージョンNoも「17.0.120.3817」とビルドNoと思われる部分以外は前バージョンと同等だ。なお、本体を起動せず、記録情報の閲覧や支払い時期の通知を行う「Microsoft Moneyインサイト」も使用できる。今回はデータが紛失して検証できなかったが、以前のMicrosoft Moneyで使っていたデータファイル(拡張子「.mny」)も読み込めるだろう(図09~12)。

図09 Microsoft Money Plus Sunset Deluxe日本語版のメイン画面が現れる。画面構成は従来と同じだ

図10 バージョン情報を確認すると「Microsoft Money Plus Edition」と表示される

図11 支払い時期の通知や記録情報を確認する「Microsoft Moneyインサイト」も健在

図12 設置ダイアログから通知する情報の取捨選択を行う