HDDのデータを完全に消去する
さて、古いHDDであるが、今回は処分することにする。そのまま捨ててしまっては、データが残り危険である。しかし、パーティションを削除したり、フォーマットをした程度では、特殊なソフトを使うことで、かなりの可能性でデータを復元できてしまう(ドライブワークスにも、削除したパーティションの復元機能もある)。
つまり、HDDに残ったデータを完全に消去するには、HDDのすべての領域になんらかのデータを複数回書き込む必要がある。ドライブワークスでは、データの完全な消去を行う機能もあるので、それを使うことにしよう。HDDコピーを行ったときと同様に、古いHDDをPCに接続する。ドライブワークスを起動し、左の[抹消]から[ハードディスク/パーティションの抹消]を選択する(図20)。
抹消ウィザードが起動する(図21)。
抹消するHDDを選択する。容量や型番などから、HDDを選択しよう(図22)。
次に、抹消モードの選択だが、1つしかない[すべてのデータを抹消]を選ぶ(図23)
ついで、抹消方法の選択であるが、デフォルトで表示される[米国国防総 DoD 5220.22-M方式]でよいだろう(図24)。
[次へ]をクリックすると、その方法の解説が表示される(図25)。
これを見ると、書き込みが3回(書き込み内容はすべて異なる)、検証が1回行われる。検証については、無効にすることもできる。次に、変更の確認が行われる(図26)。
[次へ]をクリックすると、変更を適用するかの確認がでる(図27)。
この操作を行うと、データの復元は不可能となる。改めて確認のうえ、[はい、変更を適用します。]にチェックを入れ、次に進む。実際に、抹消が行われる(図28)。
HDDのサイズによってはかなり時間がかかるであろう。その場合は、図26で検証を無効、もしくは、割合を下げるなどするとよいであろう。抹消が完了すると、レポートが表示される。
[ディスクの表示]タブを表示させると、実際にHDDにランダムなデータが書き込まれているのがわかる。
今回は、HDDを交換するという流れにそって、ドライブワークスの機能の一部を紹介した。ドライブワークスには、本稿で紹介した機能以外も多々機能ある。これらを組み合わせることで、HDDのメンテナンスをさまざまに行うことができる。ドライブワークスで、万が一の場合に備えたいものだ。