ライフボートより販売されている「LBドライブワークス10」(以下、ドライブワークスと略記)は、パーティション操作、ハードディスクのイメージバックアップ、コピー、抹消といった複数のHDDのメンテナンス機能が1つに集約されたお得なパッケージである。本稿では、HDDの交換を例にとり、ドライブワークスの機能を紹介をする。
システム要件とインストール
ドライブワークスのシステム要件は次の通り。
- OS:Windows XP SP2以上/Vista/7(32bit、64bit)
- CPU:Pentium 733MHz以上のインテル互換CPU(Vista/7の場合は1GHz以上)
- メモリ:512MB以上(Vista/7の場合は1GB以上)
- HDD:インストールのために150MB以上
また、インストールには光学ドライブ、管理者((Administrator)権限が必要となる。また、バックアップなどを行う場合には、データ保存用のHDD、もしくはメディアが必要となる。販売価格は、12,600円である。また、ボリュームライセンスなども用意されている。詳細は、ライフボートのWebページを参照してほしい。
では、ドライブワークスのインストールを行おう。CD-ROMを挿入するとインストーラが起動する(図3)。
まず、32bitか64bitの選択となるが、わからない場合には、コントロールパネルの[システムとセキュリティ]→[システム]で確認できる(図4)。
いずれかを選択すると、ウイザードが起動する(図5)。
あとは、画面の指示に従う。途中、図6の画面がでたら、[インストール]を選択する。
インストールが完了すると、再起動が促される。インストールCDを取り出してから、再起動する。以下では、HDD交換を行う場合を取り上げたい。使用中のHDD(80GB)から、新しいHDD(320GB)へコピー(クローン作成)を行う。その後、新しいHDDに交換し、パーティションを操作する。最後に、古いHDDのデータの完全消去を行う。
HDDのコピーを行う
ドライブワークスには、HDDのバックアップ・復元機能があり、こちらを使ってもHDDの交換は可能だ(いったん、バックアップをとり、新しいHDDに復元する)。しかし、HDDコピー(クローン作成)を使えば、1回の手順でHDDの交換ができる(安全を求めるのであれば、バックアップもよいだろう)。まずは、新しいHDDをPCに接続する。
この例では、eSATA経由で接続したが、内部に一時的に接続してもよいし、USB経由で外付けにするのでもかまわない。デスクトップのドライブワークスのアイコンをクリックする。ランチャーが起動するので、左の[コピー]を選び、さらに[ワンクリックウィザード]を選択する(図7)。
ワンクリックウィザードでは、ドライブワークスが自動的に1台目(つまりはOSが起動する)HDDを検出し、空きのHDDにコピーする。この例のように、HDDの交換では非常に便利な機能である。ワンクリックウィザードが起動すると、HDDのスキャンが行われる(図8)。
コピー元とコピー先のHDDが見つかった(図9)。
そして、自動的にHDDコピーを開始する(図10)。
図7でメニューを選択してから、いっさいの操作をすることなく、HDDのコピーが完了する。まさに「ワンクリック」である。HDDの交換が終わったら、新しいHDDで再起動する。ドライバなどが再インストールされ、再起動が必要となることもある。