去る10月15日(金)、東京ミッドタウンにて「言葉のデザイン2010」第5回目の研究会が開催された。今回のテーマは「運動する文字/反応する文字」。
ディレクターを務めるのは、グラフィックデザイナーの原研哉と永原康史の両名。ゲストスピーカーとして、NHKデザインセンター・映像デザイン部チーフディレクターの岡部務と、ウェブデザイナー/映像ディレクターとして活躍する中村勇吾の両氏を招き、“古いメディア”であるテレビと、“新しいメディア”であるウェブ、それぞれの分野におけるタイポグラフィの現状をリポートしてもらった。
「地デジ化やオンデマンドなど、テレビの世界は大きく変わろうとしています。テレビにおける文字情報とは何なのか。また、それをどのように表現しているのか。一方、急速に進化したウェブの世界では、従来のタイポグラフィとは異なるアプローチが生まれています。特性は異なりますが、ともに運動性を備えたメディアであることは間違いありません。岡部さん、中村さんの試みを通して、新たな可能性を探るきっかけになればと思っています」(原研哉)