操作性をチェック
本体に保存したデータは、ホーム画面上に表紙画像が表示されるので、任意の書籍の表紙にタッチすると本の内容が読み込まれる。ページ送りは、画面に触れて左右に指を動かすフリック操作で行う。また下部の左右キーを押すことでもページ送りができる。
画面はタッチパネルだが、画面の外枠からのセンサーによって指の位置を判別する仕組みを採用。iPadなどで最近一般的な静電容量式のタッチパネルと異なり、画面の上にタッチ用のパネルを張り付ける必要がないため、コントラストなどの画質に影響しないメリットがある。反応は静電容量式には劣るが、画面のリフレッシュが必要な電子ペーパーではそこまでのシビアな反応速度はオーバースペックではある。静電容量式とは異なり、爪や手袋をした指でも操作できるほか、付属のスタイラスペンでも操作できる。
スライドバーを使ったページ送りやページ番号指定でのページジャンプにも対応。コンテンツが対応していれば、目次から該当する章などにジャンプする機能も利用できる。
読書を中断するにはホームボタンを押せば、最初の画面に戻る。しおりが自動的に挿入されるので、次に同じ本を開くと、最後に読んでいたページが自動的に表示される。
画面への書き込みにも対応しており、OPTIONキーを押してメニューから「ノート」を選択し、「作成/編集」にタッチすると書き込むことができる。書き込みは、テキストのハイライトと自由な手書きメモの2種類が利用でき、ノートの表示・非表示、ノートの一覧表示が可能だ。一覧表示から該当の場所にジャンプすることもできる。
テキスト検索機能も備えており、任意のテキストをソフトウェアキーボードで入力して検索できる。ソフトウェアキーボードで日本語入力する際は予測変換機能も備えており、それなりに使える印象だ。
選択したい部分をダブルタッチするとテキスト選択になり、その語句を検索したり、その語句に対してメモを記入することも可能。選択した語句が英単語であれば、内蔵の英和辞典・英英辞典を使って意味を調べることもできる。日本語用辞書がない点は残念な部分だが、英文を読むときには便利だろう。
画面の右上をダブルタッチすると、ちょうど書籍の角を折り曲げてしおり代わりにするようにブックマークを設定することができ、同時にメモを記入することも可能だ。
ホーム画面からは、「アプリケーション」タブを開くと写真の閲覧、手書きメモの管理、辞書の起動といった機能を選択できるが、基本的には読書専用端末と考えた方がいい。……つづきを読む