動くもの色々

体育館で目立っていたのが(架空会社)仁葉工芸さんの散歩補助機「イヌコマさん」(Photo37, Movie01)会場前、メンテ中に「ひょっとしてフチコマ?」とお聞きしたら「年代によって、フチコマというひともいれば、パイルダー(マジンガーZのアレ)という人も居ました」というお返事が。

Photo37: メンテ中の様子。脚部に大きなバッテリーを搭載していた。

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Movie01:

人が乗って動くという意味でおもしろかったのはこちら(Movie02)。HAL(Hyogo Assistech LAB)+COPAINさんの筋電操作型電動車いすで、操作をこめかみの筋肉の動きで制御するというもの。右の奥歯をかみ締めると右に、左の奥歯をかみ締めると左に、両方同時にかみ締めると直進というもので、非常に面白い取り組みだった。

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Movie02:

人が乗る繋がりで言えばGHIBLISTONEさんのプロペラ自転車(Photo38)とか次世代自転車を考える会さんの2人乗りリカンベント(Photo39)も随分注目をあつめていたらしい。更に変わったところでは、Vagabond WorksさんのLand Crawler eXtreme(Photo40, Movie03)も非常に面白かった。

Photo38: 道行く人がみな写真を撮っているのも面白い。ちなみにペダルは車体前面のプロペラを回すだけで、後輪には駆動力が掛かっていない。

Photo39: 女性二人で楽しそうに試乗していたそうだ。というか、この角度だとチャリオット(馬に惹かせた二輪戦車)っぽい感じもする。

Photo40: テオ・ヤンセンの歩行機械を応用した12脚の乗り物。耐加重360Kg、移動荷重80Kg(バッテリーが持たないらしい)だとか。

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Movie03:

動くはずが動かなかった、というのが田中秀樹 -Hidepon Works-さんのガスタービン列車(Photo41~43, Movie04)。こちらの動画を見ていて筆者も楽しみにしていたのだが、なんでも初日にギアが壊れたとかで、2日目は移動はなく、エンジン稼動のみのデモとなった。

Photo41: これは確か初日開場前に撮影したもの。このシャーシ(というか、ガワ)の中にガスタービンエンジンとギアボックスその他が納まっている。

Photo42: Photo41の中身がこちら。ガスタービンと聞くとワラワラ集まってくるあたりが技術好きの性というべきか。

Photo43: 台車のみ屋内展示(筆者のブースの割と近くだった)されていた。

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Movie04:

違う意味で動くものが、中央大学物理研究部さんが出展された大型三重振り子(Photo44)。筆者は動作中を見ていないのだが、開場後で見た奥様によれば「動きがものすごく複雑で、とても面白かった」そうだ。

Photo44: 二重振り子でも、運動方程式での解析は結構大変で、条件次第ではカオスの振舞いを見せる。ましてや三重ともなるとかなり動きは複雑なので、(恐らくはルンゲクッタ法などを使って)シミュレーションをぶん回しているのだろうが、「長時間になると実際の動きと全然合わなくなる」とか。大学時代に同じことしてたなぁ、とふと懐かしくなったのでここで取り上げさせていただいた。

もっと違うものでは、高橋圭子・高橋誠さんの巻尺カタツムリ(Movie05)。なんでも「出来る限りコンベックスの外見に手を付けない」のがコンセプトだそうで、巻き取りボタン部にミニUSB端子を設けてあったそうだ。

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Movie05: