フォントのサイズ
通常のデータベースでは、文字サイズを10ポイントまたは12ポイントでレイアウトすることが多いでしょう。しかし、このサイズのままiPad/iPhone上で表示してみると、文字が小さすぎて、ピンチ操作で拡大しなければ読みにくかったり、文字列の選択やキャレットの移動をうまく行えなかったりします。
画面の表示サイズを変更せずに同様の操作を行えるようにするため、フォントサイズを14ポイントより大きくすることをお勧めします。さらに、ボタンサイズと同様に、フィールドのサイズやポータル行の高さも一定以上のサイズを確保します。
画面左上の「アルバムタイトル」フィールドの設定。フォントサイズは「18」。このサイズが標準の文字サイズといえる |
画面下の表示の「作成者」や「日付」フィールドの設定。フォントサイズは「14」。このサイズが確実に読める最小のサイズと考えたい |
画面上部のタイトル名の設定。フォントサイズは「24」。見出し部分にはこれくらいのサイズが必要 |
フォントの種類
iPhoneとiPadとでは搭載されているフォントの種類が異なります。日本語フォントであれば、iPadには「ヒラギノ角ゴ ProN」と「ヒラギノ明朝 ProN」が搭載されていますが、iPhoneには「ヒラギノ角ゴ ProN」のみが搭載されており、明朝体のフォントは搭載されていません。
デバイス上に存在しないフォントが指定されている場合、日本語の文字は「ヒラギノ角ゴ ProN」、英文の文字は「Helvetica」で表示されます。また、フォントのウェイトが指定できる場合でも、FileMaker Go上では最小のウェイトで表示されます。あらかじめ、デバイス上で表示状態を確認しておきましょう。
なお、WindowsのFileMaker Proでは、TrueType以外のフォント形式はサポートされていません。そのため、フォント形式がOpenTypeである「ヒラギノ角ゴ ProN」と「ヒラギノ明朝 ProN」を指定することはできません。
現在、iPadとiPhoneに搭載されているフォントは下記のとおりです。
iPhone/iPadに共通して搭載されるフォント
American Typewriter、AppleGothic、Arial、Arial Hebrew、Arial Rounded MT Bold、Baskerville、Cochin、Courier、Courier New、DB LCD Temp、Futura、Geeza Pro、Georgia、Heiti J、Heiti K、Heiti SC、Heiti TC、Helvetica、Helvetica Neue、Hiragino Kaku Gothic ProN (ヒラギノ角ゴ ProN)、Marker Felt、Palatino、Thonburi、Times New Roman、Trebuchet MS、Verdana、Zapfino
iPhoneのみに搭載されるフォント
Bangla Sangam MN、Devanagari Sangam MN、Gujarati Sangam MN、Gurmukhi MN、Kannada Sangam MN、Malayalam Sangam MN、Oriya Sangam MN、Sinhala Sangam MN、Tamil Sangam MN、Telugu Sangam MN
iPadのみに搭載されるフォント
Academy Engraved LET、Bodoni 72、Bodoni 72 Oldstyle、Bodoni 72 Smallcaps、Bodoni Ornaments、Bradley Hand、Chalkduster、Copperplate、Didot、Gill Sans、Hiragino Mincho ProN (ヒラギノ明朝 ProN)、Hoefler Text、Optima、Papyrus、Party LET、Snell Roundhand、Zapf Dingbats
■「ファイルメーカー選手権2010」 11/23までテンプレート受付中!
ファイルメーカー社のデータベースソフト「FileMaker Pro」で作成したテンプレートから、優れた作品を決めるコンテストです。6つのジャンル(ビジネス、ホーム、エンターテイメント、教育、医療、その他)において、ユニークでアイデアあふれるテンプレートを募集します。FileMaker Proをお持ちでない方は、FileMaker Pro公式サイトから無料評価版をダウンロードしてご使用いただけます。
各賞の受賞者にはMacBook ProやVAIOなど豪華賞品を授与します。審査員による選考のほか、読者投票による「読者賞」や学生向けの「学生賞」なども実施。学生の応募者は、1度の応募で2回受賞するチャンスです。投稿された作品は誰でもダウンロードして使用できます。ファイルメーカー選手権2010 コンテストページにて、西村俊一氏のブログ「Factory a go-go!」をご覧いただけます。コンテスト期間中に、FileMaker関連の情報やニュース、本連載の告知などの記事を続々と掲載する予定です。お楽しみに!