連載【FileMaker Go 超活用!】
第1回 iPhone/iPadでFileMakerデータベースを活用
第2回 FileMaker Goに最適化したレイアウトの作成
第2回 FileMaker Goで利用するスクリプト
FileMaker Goは、これまでにFileMaker Proで作成したデータベースファイルに手を加えることなく、ほとんどそのまま利用することができます。とりあえずデータベースをFileMaker Goで使いたいだけであればそのままでよいかもしれませんが、実際に操作してみると、文字が小さすぎたり、テキストが思うように選択できなかったり、ボタンをタップしてもなかなか反応しなかったり、ということに気づきます。
PCとはスクリーンサイズやインタフェースが異なるFileMaker Goには、やはりPCとは異なるFileMaker Goに最適なレイアウトというものがあります。というわけで、今回はFileMaker Goに適したレイアウトの作成について、考慮しなければならないさまざまな要素について解説していきましょう。
画面サイズ
一口にFileMaker Goと言っても、iPadとiPhoneでは画面のサイズも異なります。また、デバイスの向きを変えることで、縦長の画面を表示することも、横長の画面を表示することもできます。このような画面サイズの変化に対応したレイアウトにするのか、またはいずれかの向きに固定するのかによってレイアウトが異なります。また、ステータスバーの表示の有無によっても画面サイズが変わることに気をつけてください。
FileMaker Goで利用できる画面サイズ | ||||
---|---|---|---|---|
iPad縦置き | iPad横置き | iPhone縦置き | iPhone横置き | |
ツールバー表示 | 768×929 | 1,024×673 | 320×416 | 480×286 |
ツールバー非表示 | 768×973 | 1,024×717 | 320×460 | 480×320 |
ボタンサイズ
指先でボタンをタップする操作に的確に反応するためには、PCで利用するものに比べボタンサイズを大きくする必要があります。そうしないと、ボタンが複数並んでいるようなケースで、他のオブジェクトに指先がかかってしまい、的確にタップすることができません。
ボタンサイズの目安としては、最低でも40×40ドットのサイズが必要でしょう。利用状況によっては、それよりもさらにサイズを大きくします。。
上のレイアウトモードから、レイアウト切り替え用の「アルバム一覧の表示」ボタンのサイズを設定しているところ。レイアウト切り替え用のボタンは、サイズを138×42と大きめにし、枠線を白くした |
中央下に配置した「PDF」ボタンは、70×40のサイズ。これより小さくなってくると、正確な操作が難しくなる |
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