最後はリボンユーザーインターフェイスについて、その使い勝手やカスタマイズについてチェックしよう。
Windows版のOfficeとは異なり、Office 2011ではリボンユーザーインターフェイスに加えてメニューも残されているという点が大きなポイント。旧来からのOfficeユーザーであれば、リボンに慣れるまではメニューからの方が機能を見つけやすいというケースもあるだけに、いきなり撤去ではなく両方使える状態なのは非常にありがたい。
カスタマイズによってリボン自体を非表示にすることもできるので、編集スペースをより広く確保したいときはメニューのみにするなどといった使い方も可能だ。
リボンのカスタマイズを行う[リボンの環境設定]画面は、リボンの右端にあるボタンから表示する。または、[Word]メニュー→[環境設定]→[リボン]の操作でもOKだ |
[全般]の[リボンを非表示にする]でリボンの表示、非表示を設定することができる |
リボン自体は表示したまま、図のようにタブを折りたたんだ状態にすることも可能。アクティブになっているタブをクリックするだけで折りたたみ/展開を切り替えられるので、より手軽に編集領域のサイズをコントロールできる |
ただしいくら操作に慣れているからといっても、メニューオンリーでの利用はおすすめできない。リボンを使うことでメニューからの場合より少ない手数で操作が完了できる上に、関連する機能の見つけやすさはメニューの比ではないからだ。Office 2011に含まれるアプリケーションはとにかく機能が豊富なので、メニューの奥深くに潜む便利機能に気が付かないことも意外と多い。関連する機能をまとめて把握しやすいリボンを使うことで、せっかくの機能は無駄なく利用したいものだ。
そんなリボンのメリットを最大限活用するためには、ウィンドウの幅はできるだけ大きな状態で利用するのが望ましい。下図を見るとわかるように、ウィンドウの幅によってリボン内に表示されるボタンなどの数が変化するからだ。
ウィンドウ幅を画面いっぱいにした状態(上)と、ウィンドウ幅を文書サイズに合わせた状態(下)。ウィンドウ幅を文書サイズに合わせれば用紙の範囲がすべて表示されるので紙面の編集という意味では不都合はないが、画面いっぱいに表示した場合に比べてリボンにあらわれる項目が少なくなっている |
リボンに表示されない機能もメニューから利用できるので、どうしても困るというわけではないが、どうせならより多くのボタンを表示してリボンのメリットを十分堪能したいところだ。
なお、リボン内のタブは、表示・非表示の切り替え、順序の入れ替えが可能。前述した[リボンの環境設定]画面で行うことができるので、リボンの操作に慣れてきたら、自分なりにカスタマイズしてより使いやすい環境を探してみるのもよいだろう。