ドキュメント作成に関する個々の機能では、表現力のアップに繋がる新機能が目を惹く。中でもWord、Excel、PowerPointで共通する画像編集機能の充実は、ぜひ押さえておきたいポイントだ。特に便利なのが、ほぼ自動ともいえる手軽さで写真の背景を削除できる機能。画像編集ソフトを利用する手間が省けるのはもちろん、そういった専用ソフトより簡単とも思えるお手軽操作で切り抜きを実行できるありがたい機能だ。

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画像編集機能は、各アプリケーションで共通して利用できる。写真の切り抜き機能などは、専用の画像編集ソフトよりも簡単で便利なほどだ

さらにExcelでは、セル内に小さなグラフを作ることができる「スパークライン」機能が登場。データ推移の視認性が大きくアップする「条件付き書式」機能の充実と合わせ、これまで画一的だった表でのデータの見せ方に飛躍的な広がり与えている。PowerPointにおいても、新たなエフェクト、アニメーションが加わるなど、より個性に富んだ表現が可能になった。

Excel 2011のスパークライン(左)と条件付き書式による色分け(右)。数値データを視覚化し、わかりやすく伝えられる機能だ

なお、こうした注目機能の利用方法は、本連載でも次回以降で随時解説していく予定。「玄人っぽい」ドキュメントの作成に大いに貢献するこれらの機能が、いかに簡単な操作で利用できるかを紹介していきたい。

Office for Mac 2011 新機能大全

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