Office 2011では、Excelを筆頭にすべてのツールにおいてパフォーマンスの向上が図られている。実際にExcelを利用してみると、大量のデータを選択した状態でダイアログボックスを開く際にもレインボーカーソルが表示されることはほとんどないなど、操作の処理時間のみならず、操作に要する時間の短縮も実感。ソフトの起動やファイルを開くといった工程もスピードアップし、やりたいことをサクサクと実行できる爽快感が得られた。
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起動時間の違いを、PowerPoint 2008とPowerPoint 2011で比較。PowerPoint 2008では起動が完了して作業を開始できる状態になるまで約12.8秒を要するのに対し、PowerPoint 2011は約4.0秒で起動が完了する。このテストは、2.4GHz Intel Core 2 Duo搭載のMacBook Pro 13"(Mid 2010)で行った |
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256×256セルに乱数が入力された表から、散布図を作成してみた。Excel 2008では所要時間が約4.9秒、Excel 2011では約1.7秒。このようにさまざまな場面で、処理時間が短縮されている。このテストを行ったのも、2.4GHz Intel Core 2 Duo搭載のMacBook Pro 13"(Mid 2010)だ |
さらにそのパフォーマンスを最大限活用するために欠かせないのが、新たに採用されたリボンインターフェイスの存在だ。
Mac版オリジナルの改良で使いやすさを追求したというリボンは、メニューとの併用により、タブに表示する機能をある程度抜粋。詰め込み感のないすっきりとした見た目で、機能の所在が非常にわかりやすい。加えてこれまで4手順必要だった操作を2手順で完結するといったように、多くの機能において必要工程数の削減も図られている。
高機能なソフトであればあるほど、動作の重さ、操作の複雑さはある程度仕方がない……と考えてしまいがちだが、新たなパフォーマンスと使い勝手の相乗効果によりこれまでにない快適環境が実現されたOffice 2011では、そんな我慢は不要と言えそうだ。