田中専務はこのほか、10月29日にデザインを重視したiidaシリーズのスマートフォンを発表することを明らかにし、さらに来年には発売する携帯電話の半数がスマートフォンになると見込んでいる。
10月4日のIS03発表時に、田中専務が「禁断のアプリ」と話していたのが、同時に発表されたSkypeとの提携だ。Skypeは、インターネット経由のVoIPサービスを提供しており、世界で5億ユーザーを抱えている。インターネット経由での音声サービスのため、音声通話での収益に影響があることから、これまで携帯電話網を使ったSkypeサービスは提供されてこなかった。
世界の中でも、日本は携帯を使ったデータ利用が大きく、携帯でのSkype利用との親和性が高いという判断 |
携帯でのSkypeユーザーを増やし、どこでも、どんな端末でもSkypeを利用できるようにする、というのがSkypeの目標 |
今回KDDIでは、Skypeと戦略的な包括提携を結び、「Skype au」サービスを提供していく。この提携に従い、今後auはスマートフォン向けに加え、従来の携帯電話向けにもBREWアプリとしてSkypeを提供する。
通常のSkypeとは異なりauの回線に特化する形で、音声通話と同じ回線交換方式でサービスは提供される。Skypeは、同様の提携を米Verizon Wirelessとも結んでおり、こちらも回線交換方式ですでにSkypeサービスが提供されており、今回の提携はそれに続き、世界で3社目となる。
Skypeアプリを使うことで、au携帯からPCなどほかのSkypeへ通話ができるようになり、田中専務は、「SkypeからSkypeへの通話は無料が基本」という考えを示しつつ、サービスの利用料金に関しては「11月に発表する」と述べるにとどまっている。ただ、auとしてではなく、KDDIとして提携を結んだことで、同社が抱える固定電話、CATV、ブロードバンド回線といったサービスとの連携も視野に入れているそうだ。
もう1つのアプリとして紹介されたのがソーシャルアドレス帳と銘打たれた「jibe」だ。これは、Jibe Mobileが提供するアプリで、Twitterやau one GREE、mixiなどのSNSやAmeba、ココログなどのブログ、ぐるなびやlivedoorグルメなどの店舗情報といった16サービスを、1つのアプリで一元的に表示できる。
一度の投稿ですべてのSNSに投稿したり、全サービスのユーザーの投稿を一画面上に表示したり、取得した店舗情報をサーバー上のアドレス帳に登録したりといった機能が利用できる。
KDDIは、4日のIS03では「禁断のアプリ」で注目を引き、今回は一気に23機種を発表。初のポータブル無線LANルーターやタブレット端末、電子ブックリーダーといった端末に加え、従来の携帯電話でも10年目の「G'z One」やiidaの新製品「G11」「X-RAY」といった注目度の高い端末も揃え、ラインナップを充実させ、auの本気度を存分に示している。
さらにiidaのスマートフォンという隠し球も用意していた田中専務は、「チャレンジの先に、新たなバリューを提供するのが使命」と話し、来年に向けて一気に反転攻勢に打って出ようという意気込みを見せている。