普段、日本語版のFileMaker Proを利用されているのなら、FileMaker Goでメニューなどが英語表記になっていることに戸惑うかもしれません。しかし、FileMaker Proと同様のメニュー内容、そして操作方法で扱うことができるので、安心してください。日本語化については、次期バージョン以降に期待したいところです。

FileMaker Goの英語メニューは、FileMaker Pro Advancedのカスタムメニュー機能を利用することによって、部分的ではあるものの日本語メニューを用意することができる

レコードの追加と削除

レコードの追加/複製/削除/対象レコードの削除など、レコードに対する操作を行います。

新しいレコード追加するには「レコードの追加/削除」ボタンをタップして「Add New Record」を選択

ソートと検索

レコードを対象外にしたり、ソートを行ったりできます。また、FileMaker Pro 11で搭載された、特定のフィールドにとらわれず検索できる「クイック検索」(FileMaker側で「クイック検索にフィールを含める」として設定されたフィールドに対して有効)や通常の検索モードへの切り替えを行います。

ソートや検索を行うことができる

昇順、降順などのソート順設定を行うことができる

レイアウト選択

データベースの中に含まれるレイアウトの一覧を表示し、タップしてレイアウトを選択します。

データベースに含まれるレイアウトから、表示したいレイアウトをタップして選択

設定

レイアウトや表示形式の選択、ツールバーの表示、スクリプトの実行、各種設定を行うことができます。さらに、9月22日に行われたバージョン1.1へのアップデートにより、「Save/Send」項目が追加されました。

バージョン1.1の新機能である「Save/Send:Database」。現在のデータベースをメールに添付して送信したり、複製して保存することができる

同じくバージョン1.1の新機能「Save/Send:PDF」では、レコードをPDFに保存し、メールに添付して送信することができる

レコード間の移動

レコード間を移動するには、画面下部のスライダー、あるいは「レコード移動」ボタンを利用します。なお、iPhoneとiPadでは、画面サイズが異なることから、操作手順が一部異なります。

iPhoneの場合は、1レコードづつ移動するには左右の矢印ボタンをタップするが、真ん中にある二重丸ボタンをタップすることによって表示されるスライダーを利用することもできる

iPadの場合は、左右の矢印ボタンをタップするか、間にあるスライダーを利用してレコードを移動する

ウインドウの切り替え

FileMaker Goは、FileMaker Proと同様に複数のウインドウを利用することができますが、同時に表示できるウインドウは一つだけです。ウインドウの切り替えを利用することによって、表示するウインドウを選択することができます。

開かれているウインドウの中から目的のウインドウを選択する

スペースの都合もあるため、細部まで解説することはできませんでしたが、FileMaker Goがどんなアプリケーションなのか、ご理解いただけたでしょうか。次回は、FileMaker Goに最適化したレイアウトやフォントサイズの設定方法などについて解説します。

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