データベースを利用する4つの方法

それでは具体的にFileMaker GoでFileMaker Proのデータベースを利用する方法について解説します。大きく分けて「ネットワーク経由」「iTunes」「Mail添付」「Web公開」の4つの利用方法があります。

ネットワーク上のデータベースにアクセスする

LAN上にホストされたデータベースの場合

LAN上にホストされたデータベースの場合は、FileMaker Goで「ローカルネットワークホスト検索」ボタンをタップし、サーバの一覧からホストされている目的のデータベースを選択します。

iPadでは、LAN上のサーバの一覧が表示される

サーバをタップすると、そのサーバがホストしているデータベースが表示されるので、使用するものをタップして選択する

iPhoneでは、「Open File Brower」ボタンをタップして表示される「File Browser」画面上にある「Local Network Hosts」をタップして選択する

ホストされたデータベースの一覧が表示される

ネットワーク (LANに限らない)上にホストされたデータベースの場合

ネットワーク (LANに限らない)上にホストされたデータベースの場合は、FileMakerの「共有ファイルを開く」で指定する「お気に入りのホスト」に相当する機能を利用します。「お気に入りのホストの追加」ボタンをタップし、アドレスと名前(オプション)を入力します。ここで追加されたお気に入りのホストは「Remote Files and Hosts」の「Favorite Hosts」に追加されます。

iPadでは、ホストマシンのIPアドレス、またはドメイン名を入力

指定したサーバは「Favorite Hosts」に追加される

iPhoneでは、「Favorite Hosts」にある「Add Host...」をタップして選択し、「Add Host」画面で必要な情報を入力する

iTunesでファイル共有を行う

PC/MacのiTunesから、iOSデバイスとのファイル共有機能を利用する方法もあります。この方法を利用するには、PC/MacにiOSデバイスを接続し、iTunesのApp画面の「ファイル共有」で「App」の一覧から「FileMaker Go」を選択します。画面右側の「FileMaker Goの書類」欄に、利用するFileMakerのデータベースファイルをドラッグ&ドロップするか、「追加」ボタンをクリックして「ファイルを選択」ダイアログからデータベースファイルを選択します。

ドロップと同時に同期が開始され、iPhoneやiPadにデータベースファイルがインストールされますので、あとから改めて同期の操作を行う必要はありません。

iPhoneあるいはiPadをコンピュータに接続し、iTunesのAppの「ファイル共有」の「App」から「FileMaker Go」を選択。続いて「FileMaker Goの書類」欄にFileMakerのデータベースファイルをドラッグ&ドロップするだけでインストール完了

MailやDropbox、Web公開などを利用する

Mailに添付されたデータベースファイルを利用する

iPhoneやiPadで受信したメールに添付されたファイルをタップすると、どのアプリケーションで開くかの選択肢が表示されます。ここで「"FileMaker Go"で開く」をタップして選択します。

メールに添付されたデータベースファイルをタップ

どのアプリケーションで開くかの選択肢が表示されるので「"FileMaker Go"で開く」を選択

Dropboxにアップロードされたデータベースファイルを利用する

Dropboxアプリを起動し、FileMakerのデータベースファイルをタップして選択すると、データベースファイルの読み込みが始まります。ただし、そのままではDropboxで扱えるファイルタイプではないため、「Unable to View File」と表示されます。このときに右上の「アクション」ボタンをタップして、「"FileMaker Go"」をタップして選択します。

Dropboxアプリケーションを利用し、Dropbox上のデータベースファイルをタップするとダウンロードが始まる

DropboxではFileMakerのデータベースファイルを開くことができないため、右上の「アクション」ボタンをタップし「Open In...」から「FileMaker Go」選択する

Web上に公開されたファイルをSafariから利用する

この場合は、iPhone/iPadからSafariを利用してWebで公開されているURLにアクセスし、データベースをタップして選択します。続いて「"FileMaker Go"で開く」ボタンをタップすることにより開くことができます。

Safariを利用してDropbox上のFileMakerのデータベースファイルをタップして選択すると、「"FileMaker Go"で開く」ボタンが表示される

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