これは初めて見た。「サザエさん」一家の人形グッズである。一見すると何ら問題ないように思えるが、よく見るとタラちゃんが異様な成長を遂げている。波平と並んでもはや家長の風格すら漂う佇まいには感動すら覚えるほどだ。そして、カツオは存在感がなさすぎである。
ところで、ここはノベルティミュージアムという名前ではあるが、実際にはノベルティだけでなく、そこから派生した様々な関連グッズなども一緒に展示されている。そこから当時の流行や空気感を感じることで、よりノベルティへの理解も深まるというわけだ。
ということでペプシコーラの瓶である。かつてはこんな形で売られていたらしい。中でも一番インパクトがあるのは、マイケル・ジャクソンの顔がプリントされたバージョンだ。「アリガト・ボトル」という意味のよくわからないカタコトが、良い感じのシュールさを醸し出している。
ついアリガト・ボトルに気を取られてしまっていたが、その隣にあったご当地ソフトドリンクも見逃せない。名前から味の想像がまったくつかないが、特に「ユーミー」あたりは飲んでみたいと思ったので、ぜひこれを機に全国で再販してほしい。
また、キリンビールやカルピスの箱も展示されていた。教えていただいたところによると、コレクションとしての価値は「箱>グラス」なのだという。箱は開けたらすぐ捨てる人が多いから、希少価値が高いそうだ。なるほど、言われてみれば納得である。要するに「ゴミほど将来的には価値が上がる」可能性が高いわけである。覚えておこう。
チョコレートの箱ゾーンで一際目立っていたパッケージがこれ。雑誌の表紙風に作られていて、なんとエンゼルからの恋愛アドバイスがもらえるらしい。ついでに原材料も全部表記してあるのが非常にシュールで良い。「なっちゃん」の抽選プレゼントで当たるグッズも展示されていた。作りが無駄に細かくてよくできているのが素晴らしい……続きを読む