微妙なのがカメラである。このサイズで500万画素だから、あまり期待できないのは仕方ないところ。インタフェースはこんな感じ(Photo21)、撮影した結果はこんな具合である(Photo22)。

Photo21:一応色々な設定は可能だし、ビデオの録画も可能だが、すぐにこのメニューが消えて全画面ファインダーになってしまうのが難点。とはいえ、5inch液晶をフルに使ったファインダーというのもなかなか圧倒的である

Photo22:机の脇で眠るスタッフ一号(拡大画像は実寸大)

やはり室内程度の光量ではどうしようも無いようだ。それでも設定を変えれば少しはマシになるかと思い

  • フラッシュ:On
  • 画質:Fine
  • 解像度:640×480ピクセル

に切り替えてみたのがこちら(Photo23)であるが、まぁ過度の期待をしてはいけないというあたりだ。

Photo23:寝返りを打ったので姿勢が変わっている。なんでこんなにソフトフォーカスになってるのか? (拡大画像は実寸大)

もう一つ気になるのがバッテリー寿命である。今回は無線が使えないので、MP3の再生を掛けてみた。条件は、

  • Airline Mode On(3G/Wi-Fi/GPS全てOff)
  • 画面の輝度は最低
  • 画面Offにはしない(つまり常に画面が表示されている)
  • ボリュームは最低(音は出るが、一番小さい)

というもので、この状態でMusic Playerを起動してひたすらリピート再生を掛けてどれだけ持つかを見たのもだが、実に10時間1分にも達した。Streakの場合、こんな具合にバッテリーの残り時間が表示される(Photo24)のだが、これを経過時間にあわせてプロットしたのがグラフ1である。9時間過ぎまではほぼストレートに電池残量が減ってゆくのだが、9時間20分あたりで残り1%になってから、完全に電源が落ちるまで40分を要するという、最後に随分頑張った形となった。この長さは割と武器といえそうだ。

Photo24:アイコンは確か15%をきったあたりからこれに切り替わったと思う

グラフ1

本体:案外使い勝手は悪くない

ということでざっくり御紹介してきたが、かなり使い勝手はよさそうである。最大の難点はやはり技適マークがない事で、このあたりはAndroid 2.2のリリースで解消されることを祈るのみである。

それはともかくとして、例えばこれが国内で(ちゃんと認可を取って)発売されたら、かなり利用者は多そうに思える。なによりこの大画面は魅力的である。何気にゴリラガラスで傷が付きにくいこともアピールポイントになりそうだ。インタフェースも概ねよく洗練されており、なによりAndroid 1.6とは思えないほどきびきび動くのにも感動する。

このサイズだとPNDとして使うにも十分で、車載用キットとか作ったら売れるだろうなぁ、と思う。また別に普段の持ち歩きにも十分であろう。確かにこれをつかって電話するのはかなり困難さが伴う気はするが、それはBluetoothのヘッドセットと組み合わせれば済む話である。iPadよりも持ち歩きに適しており、iPhoneやあまたのAndroid機よりも画面が大きく使いやすい、というのは意外に日本でもニーズが多いと思うのだが如何だろうか? とりあえず筆者は非常に気に入った、とまとめておく。