まずは暗号化をしてみよう

最初に暗号化をしてみよう。その前に、図8の設定メニューを確認しておく。まず暗号化されたファイルの出力先である。デフォルトでは[アプリケーションと同じフォルダ]になっている。つまりこの例ではUSBメモリということになる。そして[暗号化アルゴリズム]では、LB ファイルロック2形式のAES 256bitが指定されている。旧版のキチッと秘密ファイルロックと互換性を保つのであれば、そちら(AES 128bit)を選択する。以上の確認が終わったら、暗号化したいファイルをドラッグ&ドロップするだけだ。まず、パスワードを入力する(図9)。

図9 パスワードの入力

コメントには、パスワードのヒントを入力しよう。パスワードを忘れてしまった場合、ファイルの復号はほぼ不可能である。万一の場合に備え、他人には推察されにくいコメントを入力しておこう。LB ファイルロック2では、ファイルごとに異なるパスワードを設定できる。[OK]で暗号化が行われる。

図10 暗号化中

マイドキュメントにあった「企画書.doc」を暗号化したのであるが、ファイル名に「.lock」が追加される(図11)。

図11 暗号化されたファイル

実際にメモ帳で図12のようなテキストファイルを作成してみた。

図12 テキストファイルを作成

これをLB ファイルロック2で暗号化し、拡張子を変更して無理矢理表示さたのが、図13である。

図13 暗号化されたテキストファイル

ご覧のようにおよそ中身がわからないようになっている。次に、USBメモリ内にフォルダを作成し、フォルダごと暗号化してみよう。これもフォルダをドラッグ&ドロップするだけだ(図14)。

図14 フォルダを暗号化

仕事用というフォルダが暗号化され、仕事用.lockというファイルが作成されている。ここで注意したいのは、暗号化前のファイルやフォルダはそのままであることだ。USBメモリに保存している場合などは、削除を忘れずに行っておこう。同様にノートPCなどを持ち歩く場合なども、暗号化前のファイルの扱いには注意してほしい。ファイルを暗号化しても、元のファイルがそのままでは意味がない。この点が、LB ファイルロック2の使用で注意すべき点となる。