「ThinkServer TS200v」は購入すればすぐにサーバとして活躍しくれるであろう構成から、OSなしの格安モデルまで、さまざまな構成を選択できる。CPUの選択肢はCeleron G1101、Pentium G6950、Core i5-650の3種類。HDDを2台搭載している構成では、オンボードRAIDコントローラを利用してRAID0/1の設定が行える。

今回試用したのはCore i5-650を搭載し、RAID設定を済ませて出荷される最上位モデル「098118J」で、ダイレクト価格が113,400円。OSなしでCeleron G1101を搭載する最小構成モデル「098111J」ならば、ダイレクト価格は48,300円とかなり安くなる。

このマシンがどんなユーザーをターゲットにしているのかといえば、ユーザー数15人以下でHyper-Vによる仮想化を必要としていない中小企業、もしくは部門利用のユーザーだ。なぜここまで具体的な話ができるのかといえば答えは簡単で、6モデルのうち2モデルが用意されているOS搭載モデルで、OEMでのみ供給される機能限定版OS「Windows Server 2008 R2 Foundation(64bit版)」が選択されているからだ。

OSありの構成にした場合にインストールされるのは、機能を絞り込んで安価に提供されるOEM専用OS、Windows Server 2008 R2 Foundationだ

このOSは、Hyper-Vによる仮想化機能などWindows Server 2008 R2の一部の機能が利用できず、サーバを利用するユーザー数を15人までに限っているエディション。制限の分、価格は安い。CALも管理する必要がなく、登録ユーザーを15人以下にするだけでよいから、少人数で詳しい管理者がいないという場合にはかえって使いやすいという可能性もある。

もちろん、OSなしモデルを購入して別途用意したOSをインストールするならば、上位のOSも利用できる。その場合、稼働確認OSとして、Windows Server 2008 R2 Enterprise/Standard、Windows Small Business Server 2008 Standard SP2が挙げられている。しかし、プリインストールとして用意されたのがWindows Server 2008 R2 Foundationのみであることを考えると、メインターゲットはこの層だと考えるべきだろう。