本機の前面下部には、格納式の「前面給紙カセット」が搭載されており、A4サイズまでの普通紙をセットすることができる。一方、本体背面には「後トレイ」が装備されており、はがきや写真用紙などの厚めの用紙をセットすることが可能。このように用紙の特性に合わせて2種類の給紙方法が用意されているため、紙詰まりなどが起きにくくなっているのはありがたい。
普通紙やはがきの場合は、自動両面プリントも行える。わざわざ用紙の向きを変えてセットし直さなくても両面にプリントできるのは、やはり便利だ。年賀状などで宛名面と通信面の天地を逆さまにしてプリントしてしまった経験のある人は少なくないと思うが、そうしたミスプリントを極力減らすことができる。
前面下部には格納式の「前面給紙カセット」が、背面には「後トレイ」が装備されている。それぞれ、普通紙であれば150枚までセットが可能。なお、前面給紙カセットは普通紙専用となっており、はがきや写真用紙などの厚めの紙は後トレイを使用する |
なお、本体の前面部にはトレイガイドが内蔵されており、Blu-ray Disc(BD)やDVD、CDなどをセットしたトレイを挿入することで、これらのレーベル面に直接好きな図柄や写真をプリントすることができる。最近のプリンタとしては標準的な機能だが、意外に便利で個人的には使う機会が多い。たとえば写真データのバックアップをつくる際、保存する画像のサムネールをレーベル面にプリントするようにしている。そうすることで、ディスクの内容が一目で分かるようになるからだ。
本製品の場合、同梱されている「らくちんCDダイレクトプリント for Canon」というソフトを使えば、テンプレートなどを利用して手軽にレーベル面のデザインを作成することができる。人にプレゼントするディスクをつくる際などに重宝しそうだ。
このほか、本機はキヤノン製デジタルカメラで撮影した動画からベストショットを切り出してプリントできる「フルHD動画プリント」機能も搭載している。動画から抜き出した画像はノイズやジャギーが出がちだが、本機の場合は同梱ソフト上で補正してノイズが目立たないように仕上げてくれるのがポイント。フルHD動画から切り出す場合は、はがきや2L判程度でも十分鑑賞に堪える画質でプリントすることができる。
また、カメラとプリンタを直接つないでPCレスでプリントする「カメラダイレクト」機能も搭載している。全面プリントだけでなく、ベタ焼き風のインデックスプリントや撮影情報つきプリントなどを行えるので、撮影した写真の整理にも便利だ。