プリンタを買う際に、「複合機にするか、単機能プリンタにするか」で悩む人は少なくないはず。用途がとくに決まっていない場合や1台目として購入する場合は複合機をオススメするが、自宅にコピー機能を搭載したFAXがある人や、すでに複合機を持っていて2台目を考えている人には単機能プリンタも選択肢としてオススメしたい。というのも、最近の単機能プリンタは性能の割に価格が安く、コストパフォーマンスが非常に高くなっているからだ。
新「PIXUS」シリーズ6機種のうち、単機能プリンタは今回紹介する「PIXUS iP4830」のみ。単機能なので当然スキャナなどは搭載しないが、プリント機能に関しては複合機のミドルモデル「PIXUS MG5230」と同等の性能を装備している。
たとえば、搭載するインクは染料と顔料の2種類のブラックインク「W黒」を含む5色で、出力解像度は最高9,600×2,400dpiと高精細。インク滴は最小1pl(一兆分の1リットル)を実現しており、粒状感の少ないなめらかな階調表現が可能だ。また、ノズル数はC(シアン)とM(マゼンタ)が各1,536ノズル、それ以外が各512ノズルとなっており、これは複合機の上位モデルと同等。そのため印刷スピードは、A4普通紙の場合、カラーで約9.3ipm(image per minute、1分あたりに出力できる枚数)と非常に高速になっている。
これだけ高機能であるにもかかわらず、店頭価格は15,000円程度と手頃で、きわめてお買い得感の高い製品だ。