「CCleaner」が備える様々な機能
CCleanerでは、このほかにもアプリケーションのインストール情報やスタートアッププログラムの保守、システムの復元機能で使用する復元ポイントを削除する機能が備わっています。特にスタートアッププログラムの保守は、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunキーおよびHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
キーはもちろん、「%ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
」フォルダーと「%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
」フォルダーが対象となりますので、同種のツールを用意する必要がありません。不要ファイルや履歴情報の削除、レジストリの保守に加え、システムの安定化を行うのであれば、本機能を試してみることをお勧めします(図27~29)。
一方でCCleanerの設定を確認するには、<オプション>ボタンから操作を行います。「設定」では、CCleaner導入時に選択したコンテキストメニューの管理や自身の自動起動、削除方法などが選択できます。通常は初期状態で使っていれば問題ありませんが、セキュリティレベルの向上を求める場合は、「削除方式の選択」で<セキュアなファイル削除>を選び、ドロップダウンリストから削除方法をお選びください(図30)。
「クッキーリスト」は不要ファイルの削除項目として用意されている各WebブラウザのCookie情報から、削除せず保持するCookieを取捨選択するというもの。一覧から保持するCookieを選択し、矢印ボタンで右側に移動させましょう。「削除リスト」は不要ファイルの解析時に削除対象に加えるファイルやフォルダーを追加するオプションです。Windows OSが管理しない独自の一時フォルダーやファイルなどを、<追加>ボタンで追加してください(図31~32)。
除外リストはレジストリの削除項目を右クリックし、<除外リスト>を選択した項目が列挙されます。誤って登録した場合やシステム環境が落ち着いた時に使用しましょう。そして最後の「詳細設定」は、各項目をご覧になるとわかるようにCCleanerの動作に関する設定を行います。通常は初期状態のままで構いませんが、複数のコンピューターをお使いの場合、<すべての設定をiniファイルに保存>を有効にしておけば、削除項目などもほかのコンピューターへ容易に引き継げますので、有効にすることをお勧めします(図33~34)。