Alienware M11xとの違いは性能だけではない。15.6型のワイド液晶は、1,600×900ドットの解像度のほか、BTOで1,920×1,080ドットのフルHDタイプも用意。しかも、光学ドライブにはDVDスーパーマルチのほか、Blu-rayコンボドライブ(Blu-rayは読み込みのみ)、Blu-ray Discドライブの3種類から選択可能と、Blu-rayのハイビジョン映像を高解像度液晶で存分に楽しめる環境にも仕上げられるのは大きな魅力だ。重量は約4.08kgと持ち運びが難しいのは弱点といえるが、据え置き用途なら問題ない。
インタフェースの充実ぶりも見どころだ。USB 2.0、eSATA/USB 2.0のコンボポート、IEEE1394、D-Subの外部ディスプレイ出力にDisplayPort、マルチカードリーダー、ExperssCardスロットを搭載。HDMIを備えていないのが唯一残念なところか。ワイヤレス環境も、IEEE802.11a/g/nに対応する無線LAN、Bluetooth (V2.1+EDR)と整っている。
さらに、配列にクセがなく入力しやすいキーボードに誤動作を防ぐためにタッチパッドの感度を微調整できるなど、一瞬の操作ミスが勝敗を分けることもあるゲームプレイを考慮したこだわりが感じられる。
このほか、BTOではストレージにSSD(128GB/256GB)を選べるほか、メモリは最大8GBまで搭載が可能。無料で英語キーボードに変更できるなど、実に幅広い。赤いネブラ・レッド、シルバーのルナ・シャドウ、黒のコスミック・ブラックと3種類のカラーリングから選べるのも楽しいところだ。
なお、AlienwareのノートPCで最上位となる「Alienware M17x」では、2台のストレージにデータを分散して書き込むことでデータ転送速度を高めるRAID 0をHDDまたはSSDで構築しての注文をはじめ、グラフィックスチップを2基搭載して3D性能を高める「CrossFireX」をAMDのノートPC向けグラフィックとして最上位に位置する「ATI Mobility Radeon HD 5870」で構成できる。ノートPCとして、極限といえるスペックを追求できるのが魅力だ。ブランドのコピーとして掲げられている"宇宙最強のゲーミングPC"というキャッチコピーはダテではない。
さて、次回はノートPC以上のユニークなギミックと性能で所有欲を刺激するデスクトップ版の「Alienware」に迫っていく。
Alienware M15x | |
Intel Core i7-740QM(1.73GHz) | |
Mobile Intel PM55 Express | |
4GB(DDR3) | |
500GB SATA HDD(7,200回転) | |
Blu-ray Discドライブ(DVDスーパーマルチ機能搭載) | |
NVIDIA GeForce GTX 260M 1GB | |
15.6インチ TFT HD+(1,600×900ドット) WLED液晶 | |
5.1ch サラウンドシステム対応、音声出力×2、音声/マイク入力、内蔵フロントスピーカー | |
IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、ギガビット対応有線LAN | |
HDMI、DisplayPort、D-Sub、USB 2.0×3(うち1つはeSATA/USB 2.0コンボポート)、IEEE1394、8-in-1メディアカードリーダースロット、ExperssCardスロット、Bluetooth 2.1+EDR | |
W377.93×D308.51×H48.70mm/約4.08kg | |
2時間8分(6セルバッテリ) | |
Windows 7 Home Premium(64bit) | |
180,980円(デル・オンラインストア価格/9月現在) |