お盆もコミケも終わり、いつもの日常に戻った秋葉原。今年の夏商戦はどうだったか、少し気が早いかもしれないがいくつかのショップで聞いてみたところ、「昨年とほぼ同様。しかし一昨年に比べれば悪い」という声が多かった。とりあえず悪化しなかったのは良かったと言えるが、業界的な低迷からの脱出にはまだほど遠いようだ。

AMDプラットフォームでもFuzion!

MSIの「870A Fuzion」は、「Big Bang-Fuzion」「P55A Fuzion」に続く、3モデル目のFuzionマザーボード。同様に、Lucid製の「HYDRA 200」チップを搭載しており、AMD+NVIDIAというベンダー混載のマルチグラフィックスが可能となっている。価格は14,000円前後だが、製品パッケージに誤記が見つかっており、ほとんどのショップでは発売を一時的に停止している。

MSIの「870A Fuzion」。混載GPUが可能な特徴的なマザーボードだ

チップセットはAMD 870+SB710。CPUはSocket AM3に対応する。前モデル2つはともにIntel向けであったので、AMD向けのFuzionマザーボードはこれが初となる。

製品名を見て分かるように、チップセットは770ではない。明らかな誤記

拡張スロットは、PCI Express x16スロットが2本に、PCI Express x1スロットが2本、PCIスロットが1本。グラフィックスカード×2枚によるマルチGPU構成が可能となっており、AMD+AMD(Aモード)、NVIDIA+NVIDIA(Nモード)、AMD+NVIDIA(Xモード)のいずれの組み合わせにも対応する(ただしXモードはWindows 7のみ)。

2枚のグラフィックスカードによるマルチGPU構成が可能に

AMDプラットフォームでのNVIDIA×2枚のマルチGPUも同社はアピール

USB 3.0ポートは、背面に1つ、そして基板上にもなぜか1つ

バックパネル。USB 3.0×1以外に、USB 2.0×6やIEEE1394など

手前でUSB 3.0が使えるマザーボード

ASRockのマザーボード新モデルは、「890FX Deluxe4」と「890GX Extreme4」の2種類。それぞれ、チップセットにAMD 890FXとAMD 890GXを搭載したSocket AM3向けのハイエンドマザーボードであるが、特徴となっているのは、USB 3.0を4ポート搭載し、そのうちの2ポートをフロント側に持って行けるように、3.5インチベイ用のアダプタが付属すること。

「890FX Deluxe4」。搭載チップセットはAMD 890FX+SB850

バックパネルにUSB 3.0は2ポート。CPUまわりのヒートシンクは大きい

「890GX Extreme4」。搭載チップセットはAMD 890GX+SB850

バックパネルにUSB 3.0は2ポート。内蔵グラフィックスも利用できる

両モデルとも、フロントの3.5インチベイ用のUSB 3.0アダプタが付属する

このアダプタは基板上の専用コネクタにケーブルを挿して利用する

このUSB 3.0アダプタは、少し前に発売された「P55 Extreme4」にも同じものが付属していた。USBの場合には、フロント側にあった方が便利なことも多いので、同社オリジナルの機能として、他社との差別化要因となりそうだ。25日(水)より発売する予定とのことで、ドスパラ秋葉原本店での価格はそれぞれ17,980円、15,480円。