ローカルフードは洗練されたスタイルで
続くランチタイムとディナータイムはメニューが共通で、洋食に加え、インドネシア各地のローカルフードも用意されている。「メンソック マサック ヒジョー」(15万ルピア)はグリーンカレーで煮込んだ地元産の鴨を使った一品で、ジャワの郷土料理なのだとか。さらに「ビーフ レンダン ロサリ」(14万ルピア)は、スマトラの郷土料理をベースにしたもの。ココナッツミルクやスパイスで煮込んだ牛肉、キャッサバ、緑豆のパンケーキを層にしている。他にもガドガドやナシゴレンといったお馴染みインドネシア料理をラインナップ。しかしながら、どの郷土料理も洗練された盛り付けで供され、さすがホテル内のレストランと感心してしまう。この美しい料理の数々を、下に掲載しておくので、まずは目で味わってみてほしい。
ワールドクラスのトルコ風スパ
そしてこのリゾートで特筆すべき存在なのがスパ。「ザ・ハマム」と名づけられたスパは、国際的なスパアワードも受賞しており、スチームサウナ、クールダウンのためのコールドルームといったトルコ式スパ施設、トリートメントルームなどから成り立っている。
トリートメントは自然素材を用いた施術内容で、古くからジャワに伝わるルルール(米やターメリックなどの自然素材のスクラブ)マッサージコースもある(60分・US$40)。また忘れてならないのがコーヒースクラブ。施設内農園で採れたコーヒー豆を粉砕し、マッサージスクラブとして使用するもので、実際に筆者も試してみたが終わると肌がワントーン明るくなっていた。マッサージソルトに比べると刺激も穏やかで、施術が終わってもミルクコーヒーのような甘く優しい香りに包まれ姫気分。なお、同農園のコーヒー豆はオーガニック栽培なのでご安心を(コーヒースクラブコースは60分・US$40)。
歴史が息づくコーヒー農園や伝統様式のヴィラ、そしてワールドクラスのスパ。それらをより一層魅力的に彩る豊かな自然。日本からおよそ半日かけてたどり着いたジャワの奥地には、決して忘れることのできないすばらしい体験を約束する隠れ家リゾートがあった。
※表記している料金には、別途21%の税金とサービスチャージがかかる。
撮影: 福田栄美子