開放感のあるジャワスタイルのヴィラ

次にヴィラ。最高級ヴィラは「ベッラ・ヴィスタ」。オランダ植民地時代のスラカルタ王国王子の離宮を移築・改築したもので、他のヴィラもジャワの伝統的な様式が採用されている。

「ベッラ・ヴィスタ」にはプライベートプールも(画像提供: ロサリ・スパ・リトリート & コーヒープランテーション)

とがった屋根がジャワの伝統的な家屋スタイル

他にも様々なヴィラがあり、緑の中からひょっこりととんがった屋根をのぞかせていたのは「アンバーヴィラ メラピ2」。

メインのベッドルームには天蓋付きのベッドがあり、こちら以外にシングルベッドを置いたサブのベッドルーム、そしてバスルームに独立シャワールームがある豪華な内容となっている。広いベランダもあり、緑を眺めながらのティータイムもいいだろう。ちなみにこのとんがり屋根、ジョグロ様式と呼ばれるジャワの伝統的な家屋スタイルである。

「アンバーヴィラ メラピ2」ベッドルーム

「アンバーヴィラ メラピ2」には広いベランダが

「アルムヴィラ」はベッドルーム1つのタイプ。「メラピ2」よりは狭いが、それでも天蓋付きのベッドが設置されているメインルームにはデイベッドが2つもあり、かなりの広さ。それに加え、高さのある天井のおかけで非常に開放感がある。

こちらが「アルムヴィラ」のメインルーム

「アルムヴィラ」バスルームとベランダ

朝食にはインドネシア伝統のジャムーを

「ジャワ・レッド・レストラン」屋内席

次はレストラン。旅において食事は重要項目の1つとなるので、気になる方も多いだろう。リゾート内には2つのレストランがある。まず1つ目が「ジャワ・レッド・レストラン」。メラピ山やアンドン山を望むテラス風の開放感ある席と屋内の席があり、朝食からディナーまで利用できるオールデイダイニング。その下のフロアには「ジャワ・グリーン・レストラン」があり、同じフロアにはプールもある。こちらはランチのみの営業で、基本的にメニューは共通。

プールから見た「ジャワ・レッド・レストラン」(2F)と「ジャワ・グリーン・レストラン」(1F)

イクバル・マトゥバラシェフ

朝食は敷地内の農園で採れたフレッシュフルーツや野菜、ハーブをたっぷりと盛り込んだボリューミーなメニューが多い。簡素なコンチネンタルブレックファーストを想像していると驚いてしまう。シェフはイタリアン出身で、エッグベネディクトやポーチドエッグといった玉子料理の定番や、ほうれん草やモッツァレラチーズをパイ生地に詰めたガレット風メニューなどがメインディッシュとして用意され、他にヨーグルトやフルーツジュース、シリアルなどもオーダー可能。かなりのパワーブレックファーストだ(基本的に朝食代金は宿泊代金に込み)。

自家農園で採れた野菜やみずみずしいフルーツがたっぷりの朝食

エッグベネディクト。ポーチドエッグからはとろりと黄身が流れ出す

パイ生地を使ったガレット風メニュー

もう1つ、朝食時に忘れてはならないものがある。ジャムーである。インドネシア伝統のハーバルドリンクで、敷地内で栽培されたタマリンドやどくだみといったハーブ、スパイス、フルーツでつくられる。このドリンクをつくる"ジャムーおばさん"が毎朝、レストラン脇のコーナーでゲストたちに振舞ってくれる。「タマリンドは痩身効果が、お米や生姜、黒砂糖を合わせたものは咳止めに効果があるのよ」と教えてくれた。

毎朝、敷地内の専用小屋でつくったジャムーを"ジャムーおばさん"が運んできてくれる

こちらがジャムー。手前左がタマリンドで、右が米を使ったもの

毎朝8時からは専門のインストラクターによるヨガプログラムが始まる。大自然の中でのヨガを堪能した後、何世紀にも渡って受け継がれてきたというジャムー、新鮮野菜やフルーツをたっぷり盛り込んだ朝食で、体の中からキレイになってもらいたい。

ヨガで健康的に1日をスタートさせよう