joojooは、Webの閲覧に特化したタブレット端末だ。とにかく大画面、Flash対応の2点が武器で、一般的なWebサイトであればほとんどが閲覧できるだろう。iPadで話題になったHTML5は未サポートのようだが、Flashを使ったサイトなら見られるので、動画共有サイトなどの動画も視聴可能で、現時点で問題になることは少ないだろう。

画面が大きい分、本体も大きく重く、iPad以上に持ち歩いて使うものではなく、家庭内のビューワーとして利用することが適している。Linuxベースの独自OSだが、ほとんどシンクライアント的に使われるため、データを保存したり、アプリをインストールといった機能はない。

日本語入力は現時点ではできないが、GoogleドキュメントやOffice Web Apps、EvernoteなどのWebサービス、PicasaやFlickrなどのオンラインフォトサービス、GoogleマップやBing地図などを活用すれば専用アプリ並みの作業も行える。

たとえばGoogleマップの表示。画面が大きいので地図も見やすい。ストリートビューを全画面表示するとなかなかの迫力

安定性や日本語入力、操作性など、完璧とはいえないが、クラウドサービスに最適化されたタブレット端末として独自のスタンスを確立している。

■試用機の主な仕様
製品名 joojoo
CPU Intel Atom N270(1.6GHz)
グラフィックス NVIDIA ION
ディスプレイド 12.1インチワイドスクリーン(1,366×768ドット)
ストレージ 4GB SSD
OS Linuxカーネル搭載の独自開発ブラウザベースOS
通信機能 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth2.1+EDR
インタフェース USB、マイク、ヘッドホン、130万画素Webカメラ
バッテリ駆動 約5時間
外形寸法 W324.5×D199×H3.8~18.9mm
重量 約1.1Kg
価格 44,999円