シンガポールのFusion Grageが開発するjoojooは、インターネットタブレットという名称を持つとおり、インターネットとの親和性の高さが特徴のタブレットデバイスだ。

ディスプレイは横長の1,366×768ドット12.1型という大型のもので、CPUにIntel Atom N270(1.6GHz)、メモリ1GB、GPUにはNVIDIA IONを採用するネットブック的なハードウェアスペックを備えている。ディスプレイが大きいため、本体サイズもW324.5×D199×H3.8~18.9mm、1.1kgと、iPadと比べても重量級だ。液晶画面が大きくワイドなので、特にHD動画の閲覧には威力を発揮しそうだ。

片方の側面には電源ボタンとUSB端子を備える。USBメモリやUSB接続型の通信カードなどを挿しても利用はできないようだ。電源ボタンはクリック感がなく、親指の爪で押し込むようにする感じで、押しにくい

もう一方の側面にはマイク、ヘッドホン、電源端子

そのほかのハードウェアとしては、記録媒体としてSSD 4GBを採用し、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRを内蔵。さらにUSB 2.0を搭載し、USB機器の接続も可能になっている。カメラは1.3メガピクセルのWebカメラで、マイクや内蔵スピーカーも備えている。

スペックだけ見ると、ほとんどネットブックである。OSが独自OSであることを除けば、スペックとしてはほとんど見劣りしない。

起動すると各種アイコンが並ぶ美しい画面が表示され、正面から見ればなかなか見ばえがいい。ただ、上下の視野角が狭くて色の変化が激しいため、液晶方式はTN方式のようだ。iPadのIPS方式に比べると視野角が狭いがコストは安い方式だ。

iPadアプリのようにアイコンが並ぶホーム画面。実態はWebサイトのリンクで、GoogleのWebブラウザChromeの「アプリケーションのショートカット」機能に似ている

IONを搭載したことで、HD動画の再生もサポート。ブラウザはFlash 10.1に対応しており、iPadでは閲覧できないFlashサイトや動画サイトの動画閲覧も可能になっている。