ここまでのレビューを読んでいただき、今回の試用機がいかにハイスペックだということがわかってもらえたと思う。では、こんなハイスペックPCがPC初心者に必要かという疑問だが、これについては「必要だ」とハッキリ言わせてもらいたい。
本製品はスペックばかりに目が行きがちだが、PC初心者にありがたいアプリケーションも用意されている。「HP Support Assistant」と呼ばれるアプリケーションは、PCの状態を分析・診断したり、ソフトウェアを最新の状態に保つ機能が用意されている。これは端的に言えば、「PCに詳しくない人のために自動的にPCの状態を管理してくれるソフトウェア」で、かなり役に立つアプリケーションなのだ。とくにトラブルシューティングについては、問題が起こりやすい項目ごとに分けられて表示されるためわかりやすく、リモート接続によるオンラインアシスタント機能も利用できるので安心。このようなきめ細かいサービスが、ハイスペックPCの使い勝手をさらに向上させ、PCを使うことが「楽しい」と感じてもらえる要素のひとつになっていくのではないだろうか。トラブルが起きると手の施しようがないというPCを選ぶより、本製品を選んだほうが「もしも」のときに大きな差が出るはずだ。
こういった細かい配慮がうかがえる点も、HPのこだわりが感じられ好印象を持った本製品。PCの操作スキルなどは人それぞれのため、万人受けするPCはなかなかリリースできるものではない。しかし、PC初心者向けに使い勝手の敷居を下げ、かつデザインにもこだわり、PCに慣れたユーザーに対しては性能でアピールするというあたり、かなりバランスのとれた製品といえるのではないだろうか。
個人的には、周りでPC購入を考えている人たちに胸を張って勧められるPCだと感じた。価格面についても、パーツをカスタマイズすることができるため抑えることもできるし、性能優先の選択ができるのは、ユーザーを選ばすといったところ。オススメは今回の試用機と同じスペックだが、SSDをハードディスクに変更し、メインメモリーを4GBに抑えたモデルというのも、なかなかコストパフォーマンスのよいPCに仕上がるのではないだろうか。落としどころをどこにするかは、お財布と相談しつつベストなパーツチョイスをしてほしい。
■試用機の仕様 | |
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HP Pavilion Notebook PC dv6i | |
Intel Core i7-720QM(1.6GHz) | |
8GB(最大8GB) 1,066MHz DDR3 | |
160GB SSD | |
Blu-ray Discドライブ | |
ATI Mobility Radeon HD 5650 | |
15.6インチワイドHDウルトラクリアビュー(1,366x768) | |
10/100/1000BASE-T有線LAN、IEEE802.11b/g/n、Bluetooth2.1+EDR | |
VGA Webカメラ、USB 2.0×4(ただし、1ポートはeSATAと兼用)、eSATA×1(USB 2.0と兼用)、D-Sub×1、マイク×1、ヘッドホン・ラインアウト×1、HDMI×1、5-in-1カードスロット×1(メモリースティック、メモリースティックPRO、SDメモリーカード、 SDHCメモリーカード、マルチメディアカード(MMC)、xD-ピクチャーカード) | |
約W382×D250×H30~37mm/約2.45kg | |
Windows 7 Professional 64bit版 | |
約5時間 | |
スマートACアダプタ、ウォールマウントプラグ、電源コード、保証書など | |
158,000円( [ボディカラー]シャンパンゴールド選択時。8月1日時点の価格です。最新の価格はHP Directplusでご確認ください) |