実はアップル製品の人気ぶりは、iPadだけではない。デスクトップPCのiMacの販売も好調だ。
BCNの調べによると、7月に最も売れたデスクトップPCがiMac。さらに3位にはMac miniが入るという健闘ぶりだ。7月27日には新製品が登場したばかりで新製品効果もあるが、昨年11月以降にiMacの新製品を発売して以降、iMacはデスクトップPC分野で上位を維持し続けてきた点は見逃せない。新製品の入れ替わりが激しいPC市場において、ひとつの製品でこれだけ上位を維持しつづけているのは極めて異例だ。
「コストパフォーマンスの高さや、マルチタッチが可能なマウスをはじめとした新たなインターフェースを採用していることでの先進性、デザイン性の高さ、そして付属しているアプリケーションで動画編集や写真の管理が行えるなどの特徴が人気の要因。ひとつのモデルの息が長いのは、Windwos PCにはない魅力が受けているのではないか」と、ビックカメラ新宿西口店の村田氏は語る。
同店では、iMacは新製品発売時に前年比70%増という高い成長率を記録したが、さらに通常月でもWindows PCより高い成長率を維持し続けているという。「最近では、iPadやiPhone 4を購入したユーザーが、iMacを購入していくという例も出ている」と、iPad効果は、iMacの売れ行きにも波及しているようだ。
Windows PCに搭載されている地デジチューナーやブルーレイディスクドライブについても、「聞かれることはあるが、マックでその機能がなくても気にならないという声がある。どうしてもテレビ視聴がしたいという場合には、サードパーティの地デジチューナー製品を提案している」という。
そして、7月に発売となった新iMacについても好調だという。
「プロセッサが進化したことや、メモリやハードディスクなどのスペックをみて、新iMacはコストパフォーマンスがこれまで以上に高いという声を聞く。昨年11月のフルモデルチェンジの時のような伸びはないが、それでもWindows PCを上回る成長率になっているのは確か」だとする。
とくに、今回の新iMacの発売にあわせて用意された新入力デバイスのMagic Trackpadは、品薄が続く人気ぶりとなっており、予約販売対応せざるを得ない状況だという。