まず、その使いやすさをチェックしよう。何といっても魅力的なのが、充実のコネクタ類だ。D-Sub15ピンとDisplayPortと2種類の外部ディスプレイ出力を備えているのをはじめ、4ピンのIEEE1394、USB 2.0も用意。外付けHDDなどの周辺機器と連携しやすくなっている。また、ExpressCardスロットや8種類のメディアに対応するメディアカードリーダーも搭載。ディスプレイの上部には200万画素のWebカメラとマイクも内蔵しており、ビデオチャットも手軽に楽しめる。コンパクトさの中にもブランド全体で共通している妥協の無い作りこみが表れている。ゲームと言えばデスクトップ、という概念はもう古いのかもしれない。

右側面にはサウンドの入出力、USB 2.0を備える

左側面には8 in 1のマルチカードリーダー、IEEE1394、USB 2.0、DisplayPort、HDMI、有線LANなどが用意されている

バッテリは底面の内部に装着されており、通常は取り外せなくなっている

カラーリングにも凝れるこだわりのデザイン周り

Alienware M11xに限らず、Alienwareシリーズの大きな特徴となっているのがエイリアンをモチーフとした、力強さと近未来を感じさせるデザインだ。カラーマットな質感のステルス・ブラックで、高品質な印象を与える。ギミックにも凝っており、ディスプレイの下にあるロゴをはじめ、キーボードの上部にあるAlienwareのトレードマークでエイリアンを彷彿とさせる顔、キーボード、スピーカーなどさまざまな場所が光るようになっている。

ロゴやスピーカーなど各所が光るようになっている

しかも、付属ソフトの「Alienware コマンドセンター」を利用すれば、ロゴや電源ボタン、キーボード、スピーカー、インジゲータと5カ所の光る色をそれぞれコントロールできる。キーボードを右から左へとグラデーションさせたり、青で渋く統一させたりと、自分なりのコーディネートを楽しめるのだ。その設定方法も簡単で、光る色を変えたい場所を画面上から選んで、色の一覧から好きな色を選ぶだけ。画面上で、そのように光るのか試せるのも便利だ。

このほか、「Alienware コマンドセンター」ではタッチパッドの設定も変更できる。キーボードの入力中にタッチパッドに無意識で触れて誤動作してしまうのを防ぐために、タッチパッドに手のひらが触れた場合の感度や、指の圧力に対する感度の調整も可能。自分の好みにピッタリの見た目や操作環境を追求できるのもAlienwareならではの魅力だ。

Alienwareコマンドセンターで9カ所の光る色を指定できるのが面白い

手のひらが触れた場合に動作する感度なども細かく調整が可能だ

また、ゲーマーなら気になるキーボードの操作感だが、ゆったりとして打鍵しやすい。モバイルノートながらA4ノートクラスと同じ約17mmのキーピッチが確保されており、FPSなどキーボードを頻繁に使いゲームもスムーズにプレイできる。なお、キータッチは少々軽めだが、すぐに慣れるレベルだ。

キーボードはゆったりとした作りで打鍵しやすい

液晶ディスプレイは11.6型ワイドで解像度は1,366×768ドット。液晶のサイズを考えれば十分だ。パネルはグレア(光沢)タイプで、発色は鮮やかで動画やゲームをプレイするのに最適といえる。