菅原そうたが語る『ネットミラクルショッピング 2ndシーズン』
――『ネットミラクルショッピング 2ndシーズン』がDVDになりました
菅原そうた監督「自覚はまったくゼロですね。自分とは関係ないところで動いている感じです。1枚出るだけでもうれしいのに、3枚も出るんですよ」
――今回は、山田、そうた、さとみ、それぞれのセレクションというカタチでのリリースになりますね
そうた監督「僕的に言うと、『山田セレクション』は一発目なので本当に面白い。ネタもいい感じでバラけていますしね。『そうたセレクション』はちょっと弱いのですが、でも意外と面白い(笑)。『さとみセレクション』はオマケ映像がおススメですね。オマケは3本ともに入っているのですが、特に『さとみセレクション』は、さとみが演技しているドラマっぽい作品があって、『ネットミラクルショッピング』なのに、ちょっと感動して泣けるんですよ」
――今回は特典映像にも力が入っていますよね
そうた監督「オマケ映像はハンパない作業量でしたね。『ネットミラクルショッピング』の本編を作っているときは本当にゲロを吐くぐらい大変だったんですけど、DVDの特典映像を作るのも、それと同じぐらいの労力を費やしています。なので、本放送を観た人でも、DVDはさらに楽しめる内容になっていると思いますよ」
――第二期は第一期と比べていかがでしたか?
そうた監督「まずクオリティが上がっています。さらにプラス要素もたくさんあるんですよ。『グッズ』とか『萌え』とか(笑)」
――「萌え」を押しますよね
そうた監督「まあまあまあ(笑)。これまで『ネットミラクルショッピング』は実験室のような雰囲気があったのですが、第二期になってけっこう板についてきた感じで、今ではこれが俺の普通の画風みたいな感じでになってきましたね。これまでは飛び道具だったんですけど(笑)」
――これこそが菅原そうた! という感じですね
そうた監督「それから、Twitterやメールで、『ネットミラクルを観た』という声をたくさんいただいて、ちゃんとこの作品にもファンの方がいてくれるんだって実感しました(笑)」
――その実感は第一期のときよりも強いですか?
そうた監督「第一期のときは、一部の方にホームページで紹介していただいている感じだったのですが、第二期では公式のTwitterに返事があったりして、第一期のときよりもファンの方をより身近に感じましたね」
――ここまで来ると3rdシーズンの期待も高まりますが
そうた監督「一応、いつ言われてもいいように準備だけは進めていて、先日もモーションキャプチャーの機械をヤフオクで落としました(笑)。これで3Dクリエイターとしてかなり先を行った感じですね。これからは自分で身体を動かせばCGができる、そんな時代に突入ですよ。山田もそうたも、サトミも、すべて俺のガチンコ演技で見せていけるんじゃないかと思っています」
――『ネットミラクル』がさらなる進歩を遂げるわけですね
そうた監督「これまでは時間的な制約であまり動かせなかったところもあったんですよ。でも、普通に作れば8時間くらいかかるCGも、モーションキャプチャーがあればほんの10秒でできてしまう、そんな世界になるわけです」
――ということは、3rdシーズンは、無駄に動く『ネットミラクルショッピング』が期待できるわけですね
そうた監督「そうそう(笑)。そうなると、今度は動きも笑いのネタにできるんですよ、これまでは会話劇で笑わせていたところを、動きでも笑わせられる。そんなことを考えているだけでも、楽しくて仕方ないですね」
――そうた監督自身はもちろん第3期にむけてやる気満々なわけですよね
そうた監督「もちろんですよ。ただ、今後のことを考えると、『ショッピング』にこだわらず、たとえば『ネットミラクルニュース』みたいな感じで、幅を持たせていくのもありかなと思っています。キャラクターは変わらずで、ニュース番組でボケたりするのも面白いんじゃないかなって。そうやってウソの世界をどんどんと作っていければいいなと思っています」
――今回、実際に商品化も行われましたが、その反応はいかがでしたか?
そうた監督「反応が良かったのは"うーたん"ですね。子どもから大人まで幅広く受け入れられた感じです。ただ、"うーたん"に関して予想外だったのは、『エロい』という感想が多かったところですね」
――ゼリーちゃんはいかがでしたか?
そうた監督「ゼリーちゃんは最初、絶対にいけるだろうって思っていたんですよ。絶対に盛り上がるだろうなって思っていたんですけど……」
――むこうで三上さんが苦笑いしていますよ
そうた監督「(慌てて)ゼリーちゃんはすごくいいキャラですよ!」
――でも反応が良かったのは"うーたん"
そうた監督「そうなんですよね……、いや、どちらも良かったです! でも、"うーたん"も三上さんが声をやってますから、どちらも最高です(笑)」
――2ndシーズンでやり残したことはありますか?
そうた監督「今の制作体制でいえば、150%のものが出来ていると思うんですよ。実際、ほぼ自分一人で作っているじゃないですか」
――人が増えればさらにパワーアップできそうですか?
そうた監督「本当はこういう風に動かしたいんだけど、時間的に難しくて、1フレームの静止画でごまかしていた部分などが、細かい動きで表現できたりするとは思うんですけど、それはモーションキャプチャーで解決できる部分なんですよね。あとは、髪の毛の表現や衣装の素材感みたいなところになるのですが、そこは笑いとは関係のない部分ですから、無理にリアルにする必要はないわけですよ」
――リアリティがギャグの邪魔になる場合もありますからね
そうた監督「そうなんですよ。だから結局、3rdシーズンがあっても、俺一人で作ることになると思いますね。絵コンテだけ書いて、あとは人に任せるみたいなことができたらいいんですけど(笑)」
――8月29日には、DVD発売記念イベントが秋葉原で行われます
そうた監督「ほう」
――何でそんなに初耳みたいなんですか?
そうた監督「まじっすか!」
――そうた風に言っても一緒です。もちろん、そうた監督もイベントにはいらっしゃるんですよね?
そうた監督「イベントは佐藤さんと三上さんにお任せして、僕はファン代表みたいな感じでじっと見ていると思います(笑)」
――ありがとうございました
『ネットミラクルショッピング 2ndシーズン』のDVD「山田セレクション」「そうたセレクション」「さとみセレクション」は現在発売中。本日8月3日(火)の22時30分より始まるニコニコ生放送および、8月29日(日)の秋葉原イベントなど、『ネットミラクルショッピング』の今後の展開もしっかりとチェックしておこう。
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