BlackBerryブランド10周年となる2009年には、「BlackBerry Curve 8900/8520」「BlackBerry Tour 9630」「BlackBerry Storm2」と矢継ぎ早に製品をリリース。09年初頭には2,500万人だった全世界のユーザーが、09年末には4,100万人まで拡大している。民間調査会社の米IDCによれば、09年に最も売れたスマートフォンはBlackBerry Curveで、トップ10の内5機種がBlackBerryだったという。

BlackBerry Curve 8900(左)と8520

BlackBerry Tour 9630

また、09年の4月に、BlackBerry用のアプリケーションストア「BlackBerry App World」をオープン。同年10月に、BlackBerry Bold 9000の後継機となる「BlackBerry Bold 9700」を発表した。BlackBerry Bold 9700では、従来の使い勝手を保ちながら、端末の小型化を実現。他のスマートフォンにはない独自の使い勝手を実現している。

BlackBerry Storm2

BlackBerry Bold 9700

日本国内では、今年の5月にNTTドコモが「BlackBerry Bold 9700」を2010年夏モデルとして発売すると発表。BlackBerry 8707h、BlackBerry Boldに続く日本向けモデル3機種目が決定した。また、6月からBlackBerry App Worldが日本からの利用に対応。国内向けサービスがますます充実してきている。

NTTドコモから2010年7月30日より発売されるBlackBerry Bold 9700。QWERTYキーの下にdocomoロゴが入っている

IDCの調査によれば今年第1四半期は、スマートフォンの出荷が対前年同期比で56.7%増の5,400万台となり、携帯電話市場全体の18.8%を占めたという。1年で最も販売が伸びる前年第4四半期と比べても38%の伸びで、スマートフォン市場の拡大が続いている。

RIMは今年、マルチタッチの対応やより使いやすいユーザーインタフェースを採用し、更なる進化を遂げた最新OS「BlackBerry OS 6」を発表。創業25周年、BlackBerryブランド10周年という節目の年を過ぎ、さらなる成長が期待されている同社。今後の成長戦略や製品リリースに注目したい。