2003年には、「BlackBerry 6210/6220/6230」が登場。これはこれまでの法人顧客向けだけでなく、個人向けにも販売されたことが大きな転換点だった。さらに「BlackBerry 7230/7210/7280」も登場。04年には3GネットワークのCDMA2000 1x対応の「BlackBerry 7750」が発表され、この年、全世界のユーザーが200万人を突破した。

BlackBerry 6200シリーズ

BlackBerry 7700シリーズ

05年には「BlackBerry 8700」を発売。初めてスマートフォンシリーズとして高機能携帯としての位置づけを明確化。同年、「BlackBerry 7130」も発表し、世界でのユーザーは400万人に達した。

BlackBerry 8700シリーズ

BlackBerry 7130

06年には、初めてのW-CDMA対応端末として「BlackBerry 8707h」をリリース。またコンシューマをターゲットにした「BlackBerry Pearl 8100」を北米で発売。同年、NTTドコモがBlackBerryサービスを開始し、国内で初めて正式にBlackBerry端末が提供されるようになった。

BlackBerry 8707

BlackBerry Pearl 8100

この時、国内でリリースされたのは「BlackBerry 8707h」。サービスとしてはBlackBerry Enterprise ServerとMicrosoft Exchange/IBM Lotus Domino/Novell GroupWiseとの連携機能が提供された。

国内で初めて発売されたBlackBerry 8707h

07年、「BlackBerry Curve 8300」「BlackBerry 8800」を発売。無線LAN機能やGPSなど、スマートフォン機能がさらに充実した。この年、全世界のユーザーが1,200万人を超えている。国内では、BlackBerry 8707hの日本語対応版が登場。Enterprise ServerやDesktop Managerも日本語対応し、日本ユーザー向けサービスがさらに充実した。

なお07年は、米国で初代「iPhone」が発売された年であり、スマートフォン市場の競争が激化し始めた。

BlackBerry Curve 8300

BlackBerry 8800

08年は、BlackBerry初のタッチパネル液晶搭載「BlackBerry Storm」、折りたたみ型「BlackBerry Pearl Flip 8220」、従来通りのスタイルの「BlackBerry Bold 9000」など、複数のデザインをリリースしている。BlackBerry Bold 9000は、2009年2月より、NTTドコモから発売された。

BlackBerry Storm

BlackBerry Pearl Flip 8220

BlackBerry Bold 9000。日本国内では2009年2月よりBlackBerry Boldとして発売。ドコモショップや家電量販店から個人でも購入できるようになった

この頃、米国の大統領選で、バラク・オバマ候補(当時)がBlackBerryを使っていることが話題となり、特に法人向けとの印象が強かった国内でも、一般に知名度が広がったと言えるだろう。