すっきりしない天気が続くが、時折のぞく太陽はすっかり夏の雰囲気。本格的な夏を前に、自作PCユーザーであればそろそろ冷却を気にしておきたいところ。今週発売となったサイズの大型CPUクーラー「羅刹」は注目だろう。

といいつつ、筆者は大失態。最近、どうもサブマシンがよく落ちるなと思っていたのだが、CPU温度が80℃になっており、マザーボードの保護機能が働いていたらしい。それで久しぶりにケースを開けてみたら……CPUクーラーがあり得ない状態に。

開けてびっくり。筆者が「何じゃこりゃ~」と松田優作バリに驚いたことは言うまでもない

どうせ65WのCPUなので、付属のクーラーを使っていたのだが、フィンの上にホコリが積み重なっており、下が全く見えない状態。これではファンレスも同然なので、熱くなるのも当たり前だ。読者諸兄も、自機の状態を今一度確認しておくことをお勧めしたい。

銅にしか見えないがなぜかGolden Edition

今週は、MSIからグラフィックスカードの新製品が3種類登場している。いずれも、冷却能力と静音性に定評のあるVGAクーラー「Twin Frozr II」を搭載したモデルになる。

まず「N470GTX Twin Frozr II」は、GPUにGeForce GTX 470を搭載したモデル。クロックは定格通りだが、Twin Frozr IIはリファレンスクーラーに比べ、21.5dBAのノイズ低減と16℃の温度低下が可能とされ、付属ソフト「AfterBurner」によって、高いオーバークロック性能が期待できる。価格は41,000円~43,000円前後。

MSIの「N470GTX Twin Frozr II」。ヒートパイプは5本使用している

VGAクーラーは同社独自の「Twin Frozr II」。性能と静音性をアピール

「N465GTX Twin Frozr II GE」は、GPUにGeForce GTX 465を搭載するものだが、VGAクーラーがちょっと変わっている。形状は通常のTwin Frozr IIと同じように見えるが、フィンとヒートパイプの材質が銅になっているのだ。これにより、冷却性能はさらに向上しており、通常のTwin Frozr IIより4.5℃もGPUを冷やすことができる。

全銅製Twin Frozr IIを搭載した「N465GTX Twin Frozr II GE」

銅なのになぜか製品名は「Golden Edition」だったりする

製品は限定生産(全世界3,000枚)で、クーラー側面にはシリアルナンバー入り。こちらもクロックは定格通りで、付属ユーティリティによるオーバークロック設定が可能だ。価格は35,000円~36,000円前後。GTX 465搭載モデルとしては多少割高感もあるが、クーラー目当てに買う人もいそうだ。

そして「R5870 Lightning Plus」は、Radeon HD 5870を搭載するモデル。同GPUではこれまで「R5870 Lightning」というモデルもあったが、ヒートパイプが4本から5本に増え、冷却性能が向上した(GeForce系のTwin Frozr IIはすでに5本)。コアクロックは、850MHz→900MHzに高速化しており、価格は51,000円~53,000円前後。

こちらはRadeon系の「R5870 Lightning Plus」。クーラーを強化した

冷却性能に関しては、リファレンスよりも12℃冷えるとのこと