それではこのOptX AW2310を使って実際に3Dゲームを視聴した印象はどうか? 今回は本製品と同じAlienwareブランドのゲーミングPC「Alienware Aurora ALX」を利用して、Ubisoftの3Dゲーム「アバター THE GAME 体験版」と、カプコンの「バイオハザード5 オルタナティブエディション」をプレイしてみた。

こちらは2D表示画面。背景の地形など、隅々まで書き込まれた高精細なグラフィックで、ゲームを盛り上げる。ちなみに、ディスプレイ表面はノングレア加工となっている

こちらが3D Visionを使用中の画面。付属の3Dグラスを利用して見ると表示が立体的になり、より臨場感を味わえる

ちなみに、本製品が対応しているNVIDIA 3D Visionは、フレームシーケンシャル方式を利用したもので、ワイヤレス3Dグラスを着用してゲームをプレイする。左右のグラスにあるシャッターを交互に開閉して3D表示させる仕組みで、視界がやや暗くなるものの、偏光板方式に比べて3D表示を体感できる視野角が広く、少々視点の位置がズレても、映像が2重映りになるクロストークが発生しにくい。ゲームなど、無意識に身体が動いてしまうコンテンツには向いている方式だろう。

さて、3Dグラスをかけてゲームプレイしてみると、ヘリやキャラクターを動かさない状態でも画面の中央に奥行きが感じられ、十分に"3D感"を感じられた。また、キャラクターを動かしながらかき分ける木の枝や葉が眼前に迫り、これもなかなかに迫力満点だった。

なお、奥行きの深度はNVIDIA 3D Visionキットに付属する赤外線エミッタのダイヤルで自在に調節が可能だ。深度をめいっぱい深く設定すると、ほんのわずかではあるが2重映りしているように見えたが、極端な設定にしなげれば見え方はいたって自然だ。左右90度くらいの範囲であれば3D感が損なわれず、プレイにも支障はなかった。決して広い視野角とはいえないが、そもそも本製品は3Dグラスをかけてゲーム楽しむという用途がメイン。大人数で同じ画面を見る状況より、ひとりで見ることのほうが多いと思われ、その点を考慮しても視野角の面では問題ないといえるだろう。

■試用機の主な仕様
製品名 Alienware OptX AW2310
画面サイズ 23型ワイド
表示解像度 1,920×1,080
視野角 水平170度、垂直160度
画素ピッチ 0.311mm
輝度 400cd/m2
コントラスト比 80,000:1(最大)
インタフェース HDMI、DVI、USB 2.0×4、ラインイン、ラインアウト
スピーカー -
ティルト角度 上20度/下5度
サイズ/重量 約W548.6×D193×H467.3mm/重量約7.53kg
価格 オープンプライス(直販価格43,800円、2010年6月現在)