WiMAXを利用するには、対応するカード型やUSBスティック型の通信端末が必要だが、VAIO ZではWiMAXモジュールを搭載しており、いつでもWiMAXが使える状態になっている。サービスを利用したい場合、ユーティリティからWiMAXモジュールを起動し、接続ツールを起動する。すると自動的に周囲の電波を検索し、エリア内であれば自動的にUQ WiMAXに接続する。
未登録の場合は、そのままWebブラウザを起動するとUQのサイトに接続され、会員登録を行う画面になる。会員登録では、利用したい料金プランを選び、所定の個人情報やクレジットカード情報を登録すればいい。UQ WiMAXでは、回線契約時に利用する端末を登録しているので、PCとサービスの関連付け作業が行われる。その後、再び回線を接続し直して、ログインを行えばWiMAXを利用出来るようになる。一度ログインしておけば、契約期間内であれば、次からはログイン作業は必要ない。
エリア内であれば、その場ですぐに登録が行え、サービスが利用出来るようになるため、いつでも手軽に利用を開始できるのがメリットだ。
さらに、PC内蔵のWiMAXである最大のメリットは、1回1回の接続作業が必要ない、という点だ。携帯のようにダイヤルアップ作業が必要なく、公衆無線LANのように移動する度にログイン作業をするといった手間はかからない。一度ログインしておけば、どこに移動してもそのままインターネット接続が可能になる。
特に、VAIO Zのディスプレイを開いてスリープを解除すると、自動的にネットワークに接続してくれるので、スマートフォンのようにいつでもネット接続ができる環境になる。自宅で無線LAN環境にある人は、意識しなくても家庭内ではいつでも無線LANにつながっているのは当たり前だが、WiMAXでは、「意識しないでも、屋外でも電車で移動していても、いつでもネット接続できる」環境が実現できるのだ。
デスクトップに匹敵するマシンパワーを備えるVAIO Zは、その軽さから常に持ち歩きたいという方は多いはずだ。その点で、高速なWiMAXは心強い通信環境となってくれる。両者を組み合わせるだけで、さらに手放せないモバイルマシンとなるはずだ。
■試用機の仕様 | |
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製品名 | VAIO Z |
CPU | Intel(R) Core(TM) i5-520M Processor(2.40GHz) |
チップセット | Intel HM57 Express Chipset |
メモリ | 4GB |
SSD | 約128GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックス | Intel HD Graphics(CPU内蔵)+NVIDIA GeForce GT 330M(スイッチにより切り替え) |
ディスプレイ | 13.1型ワイド WXGA++(1,600×900)液晶(VAIOディスプレイプレミアム) |
オーディオ | 内蔵ステレオスピーカー、内蔵モノラルマイク、ヘッドホン出力、マイク入力、高音質サウンドチップ「Sound Reality」(Intel High Definition Audio準拠) |
ネットワーク | WiMAX、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、10/100/1000BASE-T対応有線LAN |
インタフェース | HDMI、D-sub、USB 2.0×3、メモリースティックスロット(デュオ・PRO-HG、マジックゲート対応)、メモリーカードスロット(SD/SDHC)、ExpressCard/34、Blurtooth V2.1+EDR、FeliCa(2.0)、ポートリプリケータコネクタ、指紋センサ、有効画素数約31万画素Webカメラ(MOTION EYE) |
サイズ/重量 | 約W314×D210×H23.8~32.7mm/約1.37kg |
OS | Windows 7 Home Premium(64bit) |
約7.5時間(標準バッテリパック装着時) | |
ソフトウェア | Microsoft Office Home and Business 2010他 |
価格 | 239,800円(ソニースタイル価格) |