ディスプレイから離れて映像を鑑賞したいAV強化PCのコントロールとして面白いのが「ジェスチャーコントロール」だ。マウスジェスチャーではなく、ディスプレイ上部に埋め込まれたカメラに向かって手を振って操作する。画面に向かって「バイバイ」するように横に手を振るとコントロールパネルが表示され、上下左右のボタン位置に手を伸ばすようにして操作する。くるくると手を回すと、音量の上下ができる仕組みだ。
手のひらがしっかりとカメラに向いていなければ認識されず、操作方法も独特であるため、慣れるまでは多少練習が必要だ。しかし、うまく使えるようになれば便利そうな機能でもある。基本的に映像再生アプリケーションでのみ利用する操作方法だが、対応アプリケーションを起動すると自動的にカメラ映像を表示する小窓が表示され、手を振った時に手が認識されている場合、手のひらに白い十字が表示される。認識されているかどうかがはっきりわかるから、練習しやすい。
実際に使ってみた感触としては、手の認識感度を最高にしてもうまく操作できないこともある。これは認識感度の問題以上に、操作者の慣れという問題も大きそうだ。ちょっと音を操作したいな、という時にふにゃふにゃと手を振って操作する感じではなく、はっきりと手のひらを見せて「操作するぞ!」という意識を持って使う感じだ。チュートリアルビデオも用意されているから、興味を持った人はぜひ練習してみよう。