しっかりヒンジと指紋センサーが好感

左右側面に並べられたインタフェース類は、大型モデルにしては少々窮屈に感じた。特に右側面の手前側にはUSBポートが偏って配置されており、ここにUSBメモリなどを挿入している場合、マウスは使いづらい。また、左右ともに手前に配置されているため、簡単に手が触れてしまう。いろいろなものを接続したまま使いたいタイプの人にとっては、少々工夫が必要かもしれない。背面に1つ、Powered USB 2.0ポートが配置されているから、これを有効活用しよう。

手前には電源状態を示すLEDがある

右側面には光学ドライブと、USB 2.0ポート×2、マルチカードリーダ、無線LAN機能のオン/オフスイッチなどを配置。右側面の手前がだいぶ混み合っている

左側面にはUSB 2.0ポート×1、eSATA/USBコンボポート×1、外部ディスプレイポート、Express Cardスロット、LANポートが配置されている

背面にはPowered USB 2.0ポートを配置

ディスプレイの開閉をロックするラッチはない。ヒンジに金属を採用しているおかげか、開閉や角度調整はぐっと力をかけて行う感覚で、キーボード入力時にもぐらぐらとせず、非常に安定している。据え置きでデスクトップ機の代替品として使うのにも対応できるしっかり感だ。

ビジネスマシンとして使うのに便利なのは、指紋センサーだろう。ログイン制御を指先でできるのは、正規利用者にとっては非常に手軽であり、それでいて安全性は高いというメリットがある。もう1つ、最近のビジネス現場で生きてきそうなのが「VoIPの最適化」機能だ。FnキーとF6を同時に押すと起動する設定画面では、ディスプレイ上部に埋め込まれたマイクを利用して音声チャットを行う場合の設定が行える。キーボード入力の音が邪魔にならなよう、キー入力時にマイク感度を下げる設定などができ、遠隔地音声通話をしながらの作業も快適に行えるようになっている。

キー配列、キータッチはThinkPadの従来シリーズと同じ。トラックポイントとタッチパッドの両方を搭載している

指紋センサーはパームレスト右側に搭載

F6キーにはVoIPコントロール機能が割り当てられている

ディスプレイ上部にはマイクが埋め込まれている。ウェブカメラ搭載モデルの場合には中央部に埋め込みになる