ベンチマーク、ノートPCとしてはかなりの高成績をマーク

ベンチマーク結果は以下の通り。特にわかりやすいのはWindowsエクスペリエンス インデックスだ。CPUとグラフィックス性能はかなり好成績になっている。さらにメモリを上積みすればかなり快適に使えるようになりそうだ。FFBench3のLowモードを無限ループさせた場合の駆動時間は42分04秒。この種のモデルで内蔵バッテリに求められるのは、データセーブまでの時間をかせぐ程度だから、特に問題にはならないだろう。

ハイスペックなモデルだけに、熱はかなり出ている。パームレスト部分はラバーのような質感だが、これがトップカバーなどと同じ材質だった場合にはかなり熱いだろうと感じられる温度まで暖まる。また、左側面からの排気もかなりの温度で、長く手をかざしておくことはできないほどだ。しっかりと周囲に空間を確保して設置しなければならないだろう。

■Windowsエクスペリエンス インデックス
プロセッサ 7.0
メモリ 5.5
グラフィックス 6.8
ゲーム用グラフィックス 6.8
プライマリハードディスク 5.9
■CrystalMark 2004R3
Mark 134331
ALU 30403
FPU 28913
MEM 23173
HDD 12150
GDI 8980
D2D 8274
OGL 22438
■PCMARK 05
PCMark Score N/A
CPU Score 7129
Memory Score 7620
Craphocs Score 8875
HDD Score N/A

3D体験の満足度は十分、長時間視聴は体調と相談で

ノートPCでありながらかなりのハイスペックであること、しっかりとした立体感の得られる3Dであることなどは、高く評価したい。ただし、2時間の映画を3Dで見続けることができるか、ゲームを3Dで遊び続けることができるかという点で考えると、慎重に考えたい。おそらく3D描画への慣れや視力・体質による個人差が大きいと思われるため、もし違和感なく見続けられるのであれば面白い使い方ができると考えられる。ただし、単純に3D描画中の極端に暗い視界で動き回るものに注視し続けるだけでも疲れるものであるため、無理をして使い続けることはやめておいた方がよさそうだ。

現在は、対応するゲームタイトル数もまだそれほど多くはない。ある意味、現在の3D過渡期という状況を非常によく反映しているモデルだ。今手に入る3D環境で楽しみたい、3Dをいち早く体験したいというユーザーにとっては非常に魅力的なマシンとなっている。たとえば、お気に入りのゲームの最高に盛り上がるシーンだけはぜひ3Dで遊んでみたい、というような用途には最適だろう。

■試用機の仕様
型番 G51Jx 3D
CPU Intel Core i7-720QM(1.6GHz)
チップセット Mobile Intel HM55 Express
メモリ 4GB
HDD 約500GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTS 360M
ディスプレイ 15.6インチワイドLED液晶(1,366×768ドット)
光学ドライブ Blu-rayコンボドライブ
ネットワーク 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1、IEEE802.11b/g/n、Bluetooth
インタフェース USB 2.0ポート×4、eSATAポート×1、HDMIポート×1、IEEE 1934ポート×1、外部ディスプレイポート、Expressカードスロット×1、マルチカードリーダ×1
Webカメラ 200万画素
サイズ/重量 W375×D265×H34.3~40.6mm/約3.3kg
OS Windows 7 Home Premium 64ビット版
付属品 ACアダプター、電源コード、NVIDIA 3D Visionキット、マニュアル、保証書等
価格 209,800円