各社が相次いでWiMAXサービスを開始した背景には、対応端末の充実がある。WiMAX対応ネットブックやUSB端末、そしてWi-Fiルーターなど、各事業者が販売するWiMAX製品はすでに10機種以上用意されている。またモバイル用途だけではなく、家庭用の通信端末も複数展示されていた。各事業者は固定ADSL回線を利用しているユーザーからの移行も目論んでいるようだ。
WiMAX端末の展示では台湾企業のものが目立っていた。例えばWi-Fiルーターは各事業者が「台湾ECS(Elitegroupe)」の製品を自社ブランドとして販売している。ECSはWiMAXモジュールも製品化しており、今後ネットブックやMIDなど様々な製品への内蔵を考えているとのことだ。
このほか、ロシアのWiMAX事業者「Yota」は自社が販売している各メーカーの端末を「Yotaブランド」として、海外向けに提供を開始。台湾ではVMAXが製品を採用する予定とのことである。これはWiMAX端末の国際調達とも言え、各WiMAX事業者間での端末の共通化が進む一例となりそうである。